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角川文庫
エクスタシー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 408p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042785026
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

病床で夫の不実を知った人気ロマンス作家がファンの看護婦とともに復讐を企てる、『ロレイン、リヴィングストンへ行く』。ドラッグ中毒の「俺」が薬害によって両腕を失った少女の復讐に初めての愛を捧げる、『幸福はいつも隠れてる』。五年の夫婦生活を愛のないセックスに費やした女と、定職もなくドラッグとレイヴに明け暮れる男の日常を描く、『懲りない』。現代の不安と焦燥をテーマに中編三本で構成する圧倒的傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

韓信

2
マイケミカルロマンスのバンド名の由来になった、ドラッグと愛を巡るウェルシュの短編集。ロマンス作家が不倫夫にえげつない復讐をする「ロレイン、リビングストンへ行く」、ヤク中が薬害で両腕を失った美女の復讐に協力する切なくも壮絶な「幸福はいつも隠れている」、愛のない夫婦生活から逃げ出した女と、ドラッグとレイヴに明け暮れる売人のボーイミーツガール「懲りない」の三編を収録。十年前はトレインスポッティングを楽しく読んでたし、似たような内容なんだけど、全然楽しめないのは歳をとったからかな。サブカル系ファッション読書家向け2015/02/15

azimuth

2
全部好き。無数の他人と親密になれるドラッグを、ひとりの人間のために捨てる、という構図が綺麗。2010/12/15

ゆい

0
幸福はいつも隠れている2017/02/25

ねむ

0
本書は「恋愛」を中心に据えた、三篇からなる『トレインスポッティング』の著者による短篇集です。 中でも一番記憶に残っているのは、短篇『幸福はいつも隠れている』です。むなしくせつない終わりに震えました。不良の主人公と、両腕が欠損しているヒロインの、一見何の関わりもなさそうな二人が出会ってしまったことで巻き起こる数奇な運命は、何ともいえない刺激強さがあり、それでいて、読者の心をえぐる悲しさが滲み出ています。主人公の盲目的な愛ゆえの行動は、作中に出てくる歌と相まって心に爽やかな悲哀をまとわりつかせます。2013/01/12

noroyu

0
この人の作中で登場人物に「愛」とはなにかを語らせる部分がほんとに好き。本書でいうと「懲りない」でロイドがヘザーに出会ったあとのロイドとヌークスの会話のとことか。ドラッグやってただヤリまくってたやつがそういう悩み抱える瞬間てなーんか惹かれるとこがあるんだよね。だからやめられないんだよなこの人の書くもんは。2011/08/20

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