角川文庫<br> トレインスポッティング

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角川文庫
トレインスポッティング

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  • サイズ 文庫判/ページ数 498p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042785019
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ドラッグとアルコールと暴力とセックスに明け暮れるエディンバラの無気力で身勝手な若者たち。仕事なし、将来の望みなしの無意味な毎日。絶望的な状況の下、ヘロイン中毒まっただ中のレントンは、明るい未来へのサバイバルを狙っていた―。ケミカル世代の熱狂的支持をうけた90’sを代表する英ポップ文学の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

311
小説の主たる舞台はエジンバラ。登場人物たちも、その地の若者たち。原書はScots(スコットランド語)で書かれているらしい。全体を貫流するプロットはほとんどないに等しい。しいて言えば、注射器の共用などでエイズに感染し、仲間たちの何人かが欠落してゆくこと、及びレントン(主人公)がその世界からの脱出を図ることか。彼らの日常は常にヘロインと共にある。代替物は、スピード、エクスタシー、アヘン、マリファナ等。「ローンを背負った生き方を選べ。…退屈で気が滅入るクイズ番組をながめる暮らしを選べ」へのアンチ・テーゼか。2016/10/24

藤月はな(灯れ松明の火)

83
反吐と汚物と暴力と酩酊に塗れたハチャメチャな青春物語。映画はまだ、観てないです^^;出てくる人物は屑ばかりだけど、不思議と憎めないバカである。間違えて男性器にヴィックス・ヴェポラップを塗って七転八倒や反吐と汚物に塗れたシーツを見つけたヒューストン一家の反応に爆笑。そしてダイアン、14歳!?嘘でしょ!?しかし、ナイフで防衛するようになってから、子供の頃に虐めていた兄のビリーが初めて対等に優しくしてからビリーを憎むようになったという独白は、私自身が父に抱いた侮蔑の記憶と重なって無性に遣る瀬無くなった。2016/10/17

nakanaka

73
十年以上前に映画を観ました。今回原作を読んでみて率直に思ったことはやはり薬物の危険性ですね。そもそもヘロインについての知識が無いのでピンときませんが、依存性の強さや抜け出すための苦労からもその危険性は伝わってきます。また注射を使用することによるHIV感染の危険性も恐ろしいですね。登場人物はそれぞれ個性的ですがみんな普通じゃないです。ジョニーの注射のし過ぎで片足切断とか悲惨過ぎる。とくにベグビーはイカレてます。もう一度映画を観てみたいと思いました。また、続編があることは知らなかったので読んでみたいです。2019/04/13

Fancy Koh(旧SMOKE)

11
スコットランドのジャンキーたちの意味のないおしゃべりが延々と続く。笑い事ではすまされないものを無理やり笑って、ヘロインで頭をやれれながら、どうしょうもなく、どうしようもないやつと、つるんでいる。どの人物のエピソードも好きなんだが、僕は「汚れた血―デイヴィー」が切なくて好きだ。2017/05/16

東京湾

6
「俺を選べ。人生を選べ。ローンを背負った生き方を選べ。洗濯機を選べ。車を選べ。ソファに座り、ジャンク・フードをほおばりながら、退屈で気が滅入るクイズ番組をながめる暮らしを選べ。自分が産んだ、わがままで馬鹿なガキどもにとっては居心地が悪いだけの家庭で、自分を呪いながら朽ち果てる生涯を選べ。人生を選べ。だが、俺は人生を選ばないことを選ぶ。それを認めないと言うのなら、それはやつらの問題だ。ハリー・ローダーはこう歌ってた。この道の続くかぎり、俺はひたすら進んでゆく……」2019/10/11

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