内容説明
ドラキュラの末裔を手に入れた今、闇の一族は公位継承の儀式を急いでいた。一方、奪われた養子、ジョシュアを追って、ケイトはルーマニアに密入国した。呪われた遺伝子を受け継ぐその子を、彼女は最新医学で救おうとするが…。「ローカス」賞、ホラー・ダークファンタジー部門受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
35
史実としてのヴラド・ドラキュラの回想、血と暴力…そしていま主人公との会話「断ちにくいのは、血液への耽溺ではない…力への耽溺」だと、過去においては暴力に酔い、現代においては権力に酔う…何れにしても他人を支配することに溺れるその本性は悪魔の王と例えるよりあまりにも人間的であり、そこに世の淑女方が憧れる血の貴公子の面影は存在しない。しかしこれぞドラキュラと云えるのではないか?そして女の執念=で結ぶ“母は強し”!結末をよぎる蝙蝠のような黒い影?なるほどうまい伏線だ。2015/02/04
HaruNuevo
7
おどろおどろしい雰囲気を纏った上巻から、下巻は濡れ場ありアクションありの冒険活劇になってしまい、エンタメ性はそれなりに楽しめたけど、え?こんな話なの?といった感想 ヴラド公の独白だけが、物語のわずかな一貫性を保っていたかな2022/05/19
miroku
5
ドラキュラよりブラド大公の方が凄まじい・・・。2010/09/11
ettyan えっちゃん
2
再読。 すっかり忘れていたけど、こんなにロマンス小説みたいな話だったかなあと、吸血鬼のウイルスで人類を病気から救うとか、敵の手から赤子を取り返すとか、主題よりチャウシェスク政権下の東欧にイライラし、何かやたら強くなった神父さんとのラブロマンス要らないなあと。 最後までピンと来ない再読でして。 こんな話だったかなあ2021/08/04
roxy001960
2
下巻は一転してアクション映画風で読みやすい。結末はかなり強引だけど、すっきりしていていいんじゃない?やっぱりドラキュラは不死身だよね。2016/10/29