内容説明
アメリカ防疫センターの女医・ケイトは、ルーマニアで重度の免疫不全を持つ孤児を見つけた。最新医学によって、彼女はその遺伝子がエイズや癌の画期的治療の鍵だと気づく。だが、その子供はトランシルヴァニアの伝説、ドラキュラ一族にとっても、特別な存在だったのだ…。「ローカス」賞、ホラー・ダークファンタジー部門受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
46
歴史:ルーマニア革命、まるで家畜の様に扱われる孤児たち…そして歴史:ドラクルの息子を意味する“ドラキュラ”=ヴラド・ツェペシュ…一転して医学:吸血の生態、なりたちの解明に続くアクション!物語は意外な展開をみせていく。それにしても何より気になる事は、この物語のオルーク牧師…子供時代に“サマー・オブ・ナイト”で超自然な悪の存在と闘い、また未来に於いて“ハイペリオン”を舞台にその子孫が役割を担うその人なのか?作者の複数の作品に登場した人物であるということを踏まえて下巻の展開が楽しみです。2015/02/03
HaruNuevo
6
古典中の古典ともいえるドラキュラ伝説を、東欧共産圏崩壊後の時代に、モダンホラーの体裁で蘇らせた傑作 まだ上巻しか読んでいないが、その世界観とスケールに飲み込まれた感じ 名前は知っていたが読んだことはなかった いや面白い2022/05/14
ettyan えっちゃん
4
再読、平成7年から26年ぶり? 2021/08/04
miroku
4
チャウセスクってドラキュラ一族の下僕だったのか・・・。2010/09/07
roxy001960
2
ルーマニア、行ったことないなあ。ルーマニアといえばドラキュラ。チャウシェスク政権崩壊直後のルーマニアと遺伝病としてのドラキュラの取り合わせはなかなか面白い。治療法の説明は、その手の知識がなくていまいち??だけど、プロセスは結構リアル。下巻はどんな展開になるのかな?2016/10/26