角川文庫<br> タクシー狂躁曲

角川文庫
タクシー狂躁曲

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  • サイズ 文庫判/ページ数 226p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041889015
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

多国籍都市・東京。この街を走り抜けるタクシーには、様々な人生が乗り込んでくる。すごむヤクザ。泥酔したサラリーマン。一文無しの家出少女。そしてそんな客を乗せるドライバー達も、一癖も二癖もある奴ばかり―。過酷なノルマに追われるタクシードライバーの目を通して、人間たちを鮮やかに描き出す。昼も夜も走り続ける在日朝鮮人ドライバーがドキュメント・タッチで綴る、したたかで滑稽な都会の日常。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カニック

8
梁石日氏の自伝的なデビュー作。在日朝鮮人の悲哀が浮き彫りにされた秀作です。2020/03/14

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0
平岡正明の解説にあるように古くて新鮮という印象。解説が書かれたのが1993年。2017年に読んでもそう感じるから不思議。 「細川との生活でぼくが痛感したことは、日本人には“沈黙の領域”があるということだった。ある程度まで意思の伝達が可能だが、不意に、厚い壁のような沈黙の領域に突き当たるのだ。昨日まで親しかったものが、今日は敵のように見えてくるのである。」2017/12/06

つけ麺部長

0
梁先生の作品を何作か続けて読んでみようと思います。とりあえず、デビュー作から。読んでみて、濃厚かつ濃密な圧力をひしひしと感じた。梁先生の作家としての底力(体力?)の凄まじさはホンマにすごいと思います。ありきたりですが、今まで抑圧されていた心情が一気に噴出しているかのようです。描写も実に細かいのですが、それでいて読みやすいのも良いです。ただのタクシー乗務員の日記やエッセイではありません。2017/08/28

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