内容説明
昭和62年、全日空は、悲願の国際線定期便の一番機を離陸させた。創業以来、「いつの日か世界の空へ」を念じ、業界万年2位の座に甘んじていた、全日空1万人の夢の結晶であった。日航に遅れること33年余の悲願達成だった。世界の航空路自由化の嵐がふき荒れ、国内的にもダブルトラッキング化による競争激化の様相を呈するなか、前途に楽観は許されない。企業の生き残りをかけ、全社一丸となって国際線進出の悲願をはたした全日空1万人の、心意気を描く感動の企業レポート。
目次
序章 世界の空にテークオフ
第1章 国際競争力をいかにつけるか
第2章 押し寄せる自由化の波
第3章 サービス合戦に燃えるスチュワーデス魂
第4章 全日空の社風研究
第5章 無事故への挑戦
第6章 若狭得治の経営の極意
第7章 東京全日本空ホテル成功の秘密
第8章 国際化、自由化、情報化への経営戦略
終章 21世紀への経営理念を