内容説明
新宿で発生した殺人現場に到着した牛尾刑事は、思わず息を呑んだ。被害者はかつて彗星のごとく現れ、劇的に消えた歌手・蓼科由里。以前歌舞伎町で、上京したての彼女を危難から救ったことがあったのだ。彼女のネックチェーンが別件の殺人被害者の物と知り牛尾は執念の捜査を進めるが、浮上した容疑者は連続不審死を…。様々な人間模様に彩られた雑食の街・新宿の光と影。野望の狩人の悲劇を浮き彫りにした傑作長編ミステリ。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年熊谷市生まれ。青山学院大学卒。10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞・日本ミステリー文学大賞を受賞。推理小説の他、歴史小説・ドキュメントにも作風を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yomineko@猫と共に生きる
72
新宿署のモーさんこと、牛尾刑事大活躍。若者達の些細な理由からの連続殺人はちょっとやり過ぎ感あり。モーさんの奥様の澄枝さんがとても素晴らしい。新宿って何でもあるけど、何だかな~って感じです。終わりがあっけなくてこれはちょっと、、、💦2022/05/13
Opinion
15
牛尾刑事シリーズは好きなのだけれども、若者が遊び半分で簡単に殺人を犯してしまう この内容には暗澹し滅入ってしまった。唯一立科由美が姉を思う気持ちに救われました。 事件を起こす人間心理は複雑であって欲しいと思わずにいられない内容だったです。 明るい気持ちに慣れるもの読みたいです。2016/09/30
外枠発走
14
牛尾刑事は土曜ワイド劇場の「終着駅」シリーズの主人公であり、片岡鶴太郎さんが演じています。チープな展開の話が多いなか、このシリーズはどれもストーリーに深みがあり、いつも観ています。また、劇中に流れる片岡さんの語り(ナレーション)と音楽がとても好きです。 2011/07/08
あーさー
2
2時間ドラマでお馴染み、牛尾刑事シリーズの一作。私はドラマを先に見て、後追いで本を読みましたが、色合いが違って面白かったです。2023/10/01
マイ
1
つまらなくはなかった。私が初めて読んだ森村誠一の作品は駅で、本作品でもその中の牛尾刑事が主人公だった。ただ、駅の完成度が高かったので、そのクオリティを期待したので今回はかなり期待はずれ。いくらなんでも無理がありすぎる結末に少なからずがっかりさせられた。2012/10/29