内容説明
新宿の超高層ホテルの一室で、男性の死体が発見された。被害者は女性と宿泊する予定だったらしいがその形跡はない。かわりに見つかったのは“カタセタム”という日本では珍しいランの花粉だった。奇妙な手がかりをもとに女性の行方を追う新宿署の牛尾。だが、事件当夜にホテルで起こった幾重もの人間模様がさらなる迷宮へと誘う…。もつれた因縁の糸を、敏腕刑事牛尾正直が丹念に解きほぐしてゆく白眉の社会派推理。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年熊谷市生。青山学院大卒。10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞を受賞。推理小説の他、歴史小説・ドキュメントにも作風を広げている。2004年には作家生活40周年をむかえ、日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えるもる
4
重厚なミステリーだった。長崎は、今度こそ幸せになれるのだろうか。今度、録画しておいたドラマ版も観るつもり。2017/10/13
もか*
3
すらすら読めるけど、途中で犯人が分かってしまうのがとてもおしい。結局、意外性もなくただ終わっていった。すべてにおしいと思う。2014/06/12
マイ
3
2:面白くなかった。途中で犯人がわかり、さらに事の成り行きはすべて偶然に任され、臭いセリフばかりを言う登場人物たち。私には森村誠一は合わないようなので、もういいかなと思った。2013/07/31
ゆか
2
久々に読書再開です。 リハビリのため薄めの本を手に取りましたが、サラっと読めたけどそれだけでした。感情が揺さぶられることもなく淡々と進んだ感じでした。読書リハビリにはよい本でした。2016/10/13
しょうゆ
1
初森村作品。完成された二時間サスペンスという感じのミステリー。あんまり読まないジャンルなので新鮮で面白かった。そんな偶然重なるのかというツッコミをしたくなるが、このあたりにリアリティを求めてしまうのは現代っ子の無粋さなのかも。総じてけっこう、面白かった!2018/09/10