内容説明
新宿発の夜行列車で信州へ一人旅に出たOLの中瀬恵子。だが、彼女は「樹齢八百年の金木犀を見に行く」という絵葉書を残し、消息を絶った。そして恵子の行方を追う父・正治も金木犀の大樹の傍らで轢死した。正治と夜行列車で出会った医師・北里は、二つの事件の背後に見え隠れする男女の存在を突き止めるが、今度はその女性の死体が発見され…。核心に近づくたびに発生する新たな事件。その驚くべき意外な終着駅とは。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年熊谷市生。青山学院大卒。10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞を受賞。推理小説の他、歴史小説・ドキュメントにも作風を広げている。2004年には作家生活40周年をむかえ、日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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