内容説明
昭和44年元旦、都銀の雄三菱銀行と名門第一銀行の合併を報ずるスクープが、読売新聞の第一面を飾った。長谷川第一、田実三菱の両頭取の敢然とした決断、官民あげての金融再編歓迎の気運のみなぎるなかで、合併は九分通り成功かにみえた。そのさなか、第一銀行常務島村は左遷、系列企業への出向という処遇にもめげず、孤立無援の反対運動を続けていた。企業の存続と部下の行く末を案じ、自らの信念に生きた男を描き、企業小説に新生面を拓いた感動の巨編。
昭和44年元旦、都銀の雄三菱銀行と名門第一銀行の合併を報ずるスクープが、読売新聞の第一面を飾った。長谷川第一、田実三菱の両頭取の敢然とした決断、官民あげての金融再編歓迎の気運のみなぎるなかで、合併は九分通り成功かにみえた。そのさなか、第一銀行常務島村は左遷、系列企業への出向という処遇にもめげず、孤立無援の反対運動を続けていた。企業の存続と部下の行く末を案じ、自らの信念に生きた男を描き、企業小説に新生面を拓いた感動の巨編。
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