内容説明
妻が家を空けた夜。カンビールを取り出し、はらがへった、さてツマミは何にしよう?―そんなときは勘とイキオイだけが頼りの料理のはじまり、はじまり。玉ねぎともやしはいいやつだ。フライパンだってやるときはやる。男の料理だ、なめんなよ。古今東西うまいサケと肴のあれこれと、食の風景にまつわる素朴なつぶやきがたっぷり詰まったシーナ節全開の絶品「旨い物」エッセイ。
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年、東京生まれ。作家。「本の雑誌」編集長。写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TSUBASA
20
シーナ先生が夕刊フジに4年間連載していた食エッセイ。奇抜なものもあるけど、解説にあるように高級店のお味をつべこべ吐かす類の話でないのが良い。高級だろうがジャンクだろうが辺境の地の奇食だろうが好きなものを好きなように食べて美味しいと言ったりまずいと言ったりあっけに取られたりするシーナ先生の素直でヘソ曲がりなところが好き。一度行ったことのあるお店に言及があって嬉しくなった。ちなみに先生の三大好物はウニ、ホヤ、ナマコとの由。ウニは大好き、ホヤは正直あんまし、ナマコは食ったことあったかな?試してみたいものだ。2023/05/03
とし
14
椎名誠さんのエッセイ。食べ物、特に酒にあいそうな食べ物がたくさんでてきます!はっきりいって美味そう!男飯という感じがします。椎名さんは、食べ物のエッセイを何冊か書いていますが、どの本にでてくる食べ物も美味しそうで食べてみたいものばかりです。本の挿絵も見事ですね。文章の雰囲気にあってます。椎名さんの本は、豪快な感じがしてなおかつ面白いので、疲れているときや気持ちが沈んだ時に読むと元気になりますのでそのような方はお勧めです。旅行、いろいろな場所を訪れるのは面白しろいですね。そんな椎名さんがうらやましいです!2015/05/01
ぺーいち
8
ビールが飲みたくてノドがヒハヒハ化すること必至の食エッセイ。ワシワシ、アチアチ、ウグウグ、タハタハ。シーナさんも還暦を過ぎ、もう、とにかく、なんというか、極めた感じ。2011/09/05
kashimacchi
5
椎名誠の食エッセイ。「オトコは本当にうまいものに出会ったときは何も喋らないものだ。喋る前に唸っていることのほうが多い。」これに尽きる!2015/07/31
miwapicco
4
二度目。すごく好きな分野のお話なのに、なかなか読み進まないのはなぜなのかー。ホットプレート晩酌はしてみたーい。2013/11/28