角川文庫<br> 海辺の扉〈下〉

角川文庫
海辺の扉〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041469071
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

東京を経て、ふたたびギリシャ、アテネ―。夕日輝くエーゲ海に、愛しい人を死なせた満典の祈りは続く。果たして〈再会〉はあるのか?精神の気高き闘いの末に、心の闇にひろがる光の彩りを描く宮本輝文学の最高峰。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

458
読み友氏に既読を指摘されながら、最後まで読んだことすら思い出せなかった(笑)断ち切れぬ過去の思いを引きずりながら、生きていく登場人物たち。そんな中では他人を傷つけてしまうこともある。12万ドルの小切手のエピソードは必要だったのか?という疑問が最後までまとわりついた。あとがきの鷺沢萠さんのお名前が懐かしかった。2022/06/12

佐島楓

43
哀しみでしか結びつけない男女がいるということに、暗澹たる気持ちになった。こちらの体調もあるのだが、あまり感情移入できなくて残念。2015/09/13

背番号10@せばてん。

30
1993年8月14日読了。おじさんだって、たまにはこういう本を。(2022年6月12日入力)1993/08/14

エドワード

12
「再会の時、必ずや来たらん。」満典は、釣り仲間の寿司屋の主人から一冊の本を贈られる。主人の恩師の著書に書かれた言葉は、満典に亡き息子を想わせた。元妻琴美との再会。エフィーの嫉妬。ギリシャでの不穏な出来事。様々な人生が交錯し、彼はエフィーを迎えにギリシャへ向かう。エフィーは身ごもっていた。彼女は女の子を産む。これは再会なのだろうか。作者は答えない。幸福に満ちた光が海にふり注ぐ場面で物語は終わる。表紙の有元利夫の絵が物語にリンクしている。上巻の表紙は「私にとってのピエロ・デッラ・フランチェスカ」。代表作だ。2013/06/06

ゆきえ

8
昔宮本輝が好きでよく読んでいた。最近また読んでいる。4冊目にしてやっと思い出した。そうそう、宮本輝ってこういうことを言っている人だったな、と。まだ100%は理解できない。ところどころ、自分の胸に響いたところを、大切に、胸に刻みつけるように読むしか、まだ今はできない。宮本輝って難しいのかな?わかりにくいところは、流さずに、ちゃんと立ち止まって、何度も読み返したり、考えたりした。最近こういう読み方していなかったからな。またいろいろゆっくりじっくりいろんな本を読んでいこう。2016/04/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/498280
  • ご注意事項