内容説明
日本を代表する七人の作家が、各々のテーマと史観に基づいて描き上げた宮本武蔵。大衆小説研究の第一人者、磯貝勝太郎のセレクトにより豪華ラインナップで贈るオリジナル・アンソロジー。
著者等紹介
磯貝勝太郎［イソガイカツタロウ］
昭和１０年（１９３５）東京生まれ。慶応義塾大学文学部卒。文芸評論家。大衆文学研究の第一人者。昭和５８年、「大衆文学、歴史の評論活動」で長谷川伸賞を受賞。平成１３年『司馬遼太郎の風音』で大衆文学研究賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
32
図書館本。司馬遼太郎、津本陽、山岡荘八、光瀬龍、武者小路実篤、海音寺潮五郎、山本周五郎の７人がそれぞれ武蔵を描く。武蔵に関する資料は少ないから、７人７様の物語になっている。武者小路実篤の「宮本武蔵」は、武者小路実篤と思しき「俺」が武蔵に問い武蔵が答える形で武蔵の生涯を追うという変わった構成。強い相手とあまり試合しなかった理由なども武蔵に赤裸々に語らせている。2017/12/01
red
4
すごい作家達の短編集だったんで読んでみた。司馬さん以外は全て初めて読む人ばかりだったので作風に触れられて良かった。どれも読みやすかった。まさか文学史に出てくるような武者小路実篤の作品を読む日が来るとは。確実な資料が少ない宮本武蔵だけに色んな視点、解釈で描かれていて勉強になった。武蔵は関が原の闘いにも参加していたのかぁ。2014/12/27
北杜夫そっくりおじさん・寺
3
宮本武蔵アンソロジー。山岡、武者小路、周五郎は初めて読んだ。司馬も上手いが、海音寺と周五郎の二人は群を抜いて文章が上手い！。素晴らしい。2011/07/27
kino
0
光瀬龍の傀儡子話がファンタジーめいて面白かった。2012/10/03
酩酊斉案山子
0
そうそうたる執筆陣による俺の武蔵アンソロジー。俺vs武蔵の対話から武蔵vs人形軍団のファンタジーまで武蔵が多彩すぎて面白い。2018/11/19
