角川文庫<br> にっぽん製

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角川文庫
にっぽん製

  • 三島 由紀夫【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 角川書店(2010/06発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041212158
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

三島由紀夫没後40年を記念し、初文庫化!ファッションデザイナーとしての成功を夢見る春原美子は、洋行の帰途、柔道選手の栗原正から熱烈なアプローチを受ける。が、美子にはパトロンがいた。古い日本と新しい日本のせめぎあいを描く初文庫化。

三島 由紀夫[ミシマ ユキオ]
著・文・その他

内容説明

2人の日本人を乗せたパリからの飛行機が羽田に降り立った。わがままなフランスの老婦人の隣に座ったばかりに、機中その面倒をみることになったファッションデザイナーの春原美子と、そんな美子に一目惚れした若き柔道家、栗原正。しかし美子には、金杉というパトロンがいて…。戦後間もない日本が直面した、伝統と新たな価値観のせめぎ合いを背景に、28歳の三島が描き出す2人の恋の行方。1953年初刊、幻の長編を初文庫化。

著者等紹介

三島由紀夫[ミシマユキオ]
1925(大正14)年、東京生まれ。中学時代より習作をはじめ、16歳の時に『花ざかりの森』を発表。47(昭和22)年、東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務。翌年退職し、本格的に作家活動に入る。49年、初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行し、作家としての地位を確立。主な著書に、56年『金閣寺』(読売文学賞)、65年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)などがある。『豊饒の海』四部作を完成させたあと、70年11月25日、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地にて自決。享年45(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヴェネツィア

190
角川文庫のライト三島シリーズの1冊。今ではレトロな趣きさえするモダン小説。今しもパリから帰ってきたばかりの美子と正が主人公。物語を推進していくのは新進のデザイナー美子。その後から朴訥に付いていくのが柔道家の正だ。『禁色』と時を同じくして書かれたらしいが、正は悠一のようなスマートで都会的な青年ではない。一人住まいの部屋で亡くしたばかりの母親の遺影に話しかけるマザコン男だ。身体は大きく立派なのだが。なにしろ彼は柔道会のエース。三島の庶幾する「にっぽん製」は、「気は優しくて力持ち」の単純明快な男性像なのだ。 2014/11/26

じいじ

101
ユニークなタイトルに惹かれて衝動買いした。いつもの三島小説のように途中立ち止まることなく、めっちゃ面白くて、肩も凝らずに一気に読了。1952年の朝日新聞の連載小説だそうだ。フランス帰りで流行の先端をゆくFデザイナーと純情な青年柔道家の恋路を柱に、初老のパトロン、元恋人の中年画伯を脇役に配した、とてもユーモアあふれる仕上がりです。「彼女の精神的暴力には、とても叶わない!」と大の男が嘆くシーンには思わず笑った。読み終えて、西洋カブレする日本人の成金主義への、三島からの警告と皮肉を感じた。2022/02/08

優希

98
面白かったです。何とも言えずお洒落な空気が漂っていました。パリからの飛行機で出会った美子と正。一目惚れはいいものの、美子にはパトロンがいるというのが、単なる恋愛小説におさめないというのがいいですね。ライトながら、不穏な要素を入れてくるのが三島らしさというところです。お互いに想い合いながら、障害があるという恋の行方にドキドキしました。美子が正に身を任せようとしたところで物語が終わる。最高潮で迎えるエンディングという演出が憎めません。『禁色』と同じ時期の物語ながら正反対の物語であることが驚きですね。2016/11/02

優希

47
再読です。お洒落な空気が漂っていました。飛行機で出会った美子と正。一目惚れしたものの、美子にはパトロンがいるというのが単なる恋愛小説に終わらせないのが三島のエンタメらしさということころでしょうか。お互い想いあいつつも、障害がある恋というのがドキドキするところです。美子が正に身を任せるところで終わるのも最高潮でのエンディングですね。2023/12/01

KEI

36
パリから帰国したファションデザイナー・美子とパリで柔道の試合をして来た朴訥な青年・正の恋愛小説。その恋愛に個性的な脇役が入る事で面白味が増す。美子のパトロンである金杉、美子の銀座みゆき通りにある店の常連・笠田夫人、コソ泥の根津次郎、美子の元恋人・阪本、店員の桃子。その中を美子は嘘をつきながら泳ぎ回る様が滑稽だった。パリ帰りのデザイナーは西洋の代表だろう。柔道家の正はまさに日本を示しているのだろう。笠田夫人の言う「まるで、浄瑠璃だね」義理と恋愛に揺れ動く美子と正が滑稽だ。個人的には笠田夫人が好みだった(笑)2023/08/20

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