角川oneテーマ21<br> 若者を殺し続けるブラック企業の構造

電子版価格
¥880
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

角川oneテーマ21
若者を殺し続けるブラック企業の構造

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784041106280
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C0295

内容説明

急増する若年過労死。なぜ私たちは「死ぬまで働け」を受け入れるのか?年1000件以上の相談に応じるNPO法人事務局長が緊急書き下ろし!!

目次

第1章 “働きすぎ”る若者たち(失われ続ける若者の命;若者の問題としての過労死;社会問題としての過労死・過労うつ)
第2章 “働きすぎ”が当たり前の社会(“働きすぎ”大国ニッポン;“働きすぎ”はなぜ当たり前となったのか;ブラック企業と多様化する過労死)
第3章 “働きすぎ”を追認する日本の法制度(“働きすぎ”でも違法にはならない?;整備される残業代を支払わないでよい仕組み;“働きすぎ”かどうかは揺れ動く)
第4章 悲劇が起こらない社会へ(日本社会が目指すべき形;声を出して社会を動かす;個人でできる“働きすぎ”を克服する取り組み)

著者等紹介

川村遼平[カワムラリョウヘイ]
NPO法人POSSE事務局長。日本学術振興会特別研究員(DC1)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。専攻は法社会学。1986年生まれ。10年東京大学教養学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんた

4
来年は就活!参考までにね(^^;;2014/05/16

NICK

3
過労死、過労自殺まではいかないまでも長時間のサービス残業で身も心もすり減らしている、という人は少なくない。というより労働基準法を真っ向から無視した「働きすぎ」が常態化してしまっているのが日本の労働環境の実際だろう。そうした劣悪かつ非人道的な労働環境を助長するブラック企業を糾弾する内容で、来年からの新社会人は読むべきだ。それにしてもネットでは劣悪な労働環境を嘆く声が多く見受けられるのに、それを改善しようという具体的な動きがない。なんらかの政治的、法的な働きかけがなければ何も変わらないと思うのだが……2015/10/10

駿ばぱ

3
働くことに対する日本人の意識が、ブラック企業を生む温床になっているんだなとあらためて思い知らされました。それは、みんなで作り出している環境で、一種の村社会の構造のような気がします。なかなか反対を唱えることがかなわず、反対を唱えると村八分になり、そのまま従っていると、潰されていく。問題が深刻化しても、誰も異を唱えることはないし、少数派で倒れて行くものの自己責任で片づけられてしまう。そんな社会に自分たちは存在しているんだなと認識しました。自分の経験でも思い当たる部分が多くあるし、身近な問題として、私も関わって2014/03/21

きょう

2
次の犠牲者を生まないために自分には何が出来るだろうか。「働きすぎ」が当たり前の日本で、《過労死ライン》が成立するまで闘った人たちがいたことを忘れてはならない。2015/06/14

ぞるば

1
浅すぎず深すぎず、わかりやすいです。理論だけでなく実体験のある若さと真剣さにとても好感が持てました。若い人たちに伝わってほしい。ちょっと組合に厳しいですが、本当のことだと思います。とはいえ今にも倒産しそうな会社で36協定違反だってぎゃんぎゃん言うのはけっこうつらい。企業別でなく産別組合が重要なこともよくわかります。自分(の会社)さえよけりゃいいなんてそもそも成り立たない。一人ひとりが問題を認識して動かないと社会は変わらないけど、これでいいって思ってる人にいろいろ説明するのは打たれ弱い私には重労働ですはい。2015/05/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7976505
  • ご注意事項