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かんかん橋を渡ったら

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  • サイズ B6判/ページ数 576p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041103579
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

嫁入り、出征を見送ったかんかん橋を渡れば、寂れた温泉町・津雲。町の食堂『ののや』に集まる人々に襲いかかる不況と別れ―それをふきとばせるのは、母の強さと、温かい涙。感動の名手あさのあつこが贈る、最高の応援ストーリーズ。

著者等紹介

あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。『バッテリー』およびその続編で野間児童文学賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

相田うえお

138
★★★☆☆17093 当方の懐かし話を。夏休みの思い出作りとして夜の温泉街でかき氷売りのアルバイトをした事あるんですよ。給金なんか要らないから数日間だけやらせて欲しいと押しかけた感じです。こんな事言ったら怒られますけど気持ちはお店屋さんごっこ。楽しかった〜。近くにあるストリップ劇場の綺麗なお姉さん達とも仲良くなれたし(変な事はしてませんよ)温泉街の色んな人から可愛がってもらえました。この温泉街も今じゃ昔の様な活気は無くなってしまい、少し寂れてストリップ劇場も廃墟です。この作品を読んで思い出しました。2017/09/17

あつひめ

92
核家族が一般的になった現代、自分の親、祖父母の若かった頃のことなど聞いたことがある人は少なくなっているかもしれない。そして自分の生まれた頃のことを知っていてくれる人がいるって嬉しいけどこそばゆいかもしれないね。自分を弱虫だと思っている人ほど頑張りやさんで人に心の内を吐露したり涙を見せたりできない。そして優しい人ほど優しい言葉はかけないかもな。いつも通りに接してくれるのが優しさなのかも。かんかん橋は、人の思いの架け橋みたいだ。表紙も気に入りました。点訳したい1冊。2013/10/06

パフちゃん@かのん変更

76
ののやの話も泣けたけれど、私は菊おばあちゃんの若い頃の話にとても感動して胸を打たれました。出征して帰ってこなかった者、夫は足が不自由で出征は免れたけれども幼馴染が次々戦争に取られて死んでいく中で自分だけがおめおめと生きている。そのことで自分を責め、一生笑うこともなくなった。菊も義母も良かったと思っていたのに、本人は出征した者と同じように地獄を見ていた。戦後日本は長い間平和が続いているが戦争という地獄を忘れてはならないと思う。6編の話が入っていたが、どれも続きが気になる。『かんかん橋の向こう側』も読もう。2016/04/25

そうたそ

65
★★★★☆ 先に二作目の「かんかん橋の向こう側」を読んだが面白かったので急いでこちらも読んだ。結構な長さなのだが一気に読めてしまう。真子と奈央さんの話の基調としつつ、津雲の町に暮らす他の人々も主人公に据えつつ描く連作短編集。とにかく涙なしには読めない。やっぱり一番涙腺が緩んでしまうのは真子が父を亡くしてからの奈央さんとのエピソードであるのだが、奈央さんの気丈さが余計に涙腺を緩ませる。他にも菊ばあちゃんの話然り、シングルマザーとして力強く生き抜く珠美然り、いつの時代も女の人は強いものだなあ……。2016/05/12

ひめありす@灯れ松明の火

65
かんかん橋を渡ったら、私は何に変わるのかな。かんかん橋を渡ったら、そこには何が待っているのだろう。かんかん橋を渡ったら、もう戻ってはこないのかな。かんかん橋を渡ったら、私は私になれるのかな。かんかん橋は人一人通れるだけの細い道。来る人、行く人、去る人、変わらず使い続ける人。通る度彼此を行き来して。何かを選ぶのも、何かを捨てるのも、出来るのはただ一人きりだけ。でも、その決断の向こう側に、そして背中を押す側に、大勢の人が繋がっている。かんかん橋を渡ったら、そこは私の住む世界。ようこそ、ビューティフルワールドへ2013/07/29

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