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BEATLESS

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  • サイズ B6判/ページ数 656p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041102909
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人類はモノによって淘汰されてしまうのか?

いつの間にか人間を遥かに凌駕する存在になったモノ。使うモノと使われるモノの立場が揺らぐ時、私たち人間はどんな道を選ぶのか、その判断はひとりの少年と人智を超えてしまった人間そっくりのモノに委ねられた――

内容説明

今から一〇〇年後の未来。社会のほとんどをhIEと呼ばれる人型ロボットに任せた世界。人類の知恵を超えた超高度AIが登場し、人類の技術をはるかに凌駕した物質「人類未到産物」が生まれ始めた。黒い棺桶のようなデバイスを持つレイシア。彼女こそが人類の理解を超えた超高度AIによって作り出された「人類未到産物」だった。17歳の少年、遠藤アラトはレイシアと出会う。人間がもてあます進化を遂げた人間そっくりの“モノ”を目の前にし、アラトは戸惑い、疑い、翻弄され、そしてある選択を迫られる。信じるのか、信じないのか―。「ヒト」と「モノ」のボーイ・ミーツ・ガール。彼女たちはなぜ生まれたのか。彼女たちの存在と人間の存在意義が問われる。そして、17歳の少年は決断する―。

著者等紹介

長谷敏司[ハセサトシ]
1974年生まれ。2001年『戦略拠点32098楽園』にて第6回スニーカー大賞金賞を受賞。同レーベルにて「円環少女」シリーズ(角川書店)を刊行。『あなたのための物語』(早川書房)が第30回日本SF大賞と第41回星雲賞日本長編部門に、「allo,toi,toi」が第42回星雲賞日本短編部門にそれぞれノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

94
お人好しでチョロい少年と、≪人類未到産物≫と呼ばれるhIEの少女の出会いから始まる物語。これは素晴らしい。ハードSFを王道的なボーイミーツガールで包んだ作品でした。思春期の少年らしい青臭い恋愛要素と、丁寧に創り上げられたSF要素が見事に調和する事で、作品独自の空気感が出ており非常に良かったです。甘酸っぱい中に、重たいテーマを組み込む事で王道ながら読み応えもある最高の物語に仕上がったとおもいます。ものすごく重厚で読んだら確実にシビれる、そんな魅力に溢れたラノベの枠を超えた傑作と呼ぶに相応しい物語でした。2016/04/26

みっちゃん

53
麗しい表紙と「ボーイ・ミーツ・ガール」の殺し文句にドキドキ♪読み始めは頻発する横文字と「え?今ここでそれを言うの?」的な会話に翻弄されましたが、読み進むと色とりどりの髪の人間、ロボット入り乱れる美少女キャラの魅力と、炎と爆音の飛び交う大活劇に引き込まれました。ロボットであるレイシアの「愛しています」の言葉には鼻の奥がツーンとしました。1人の少年の信じる気持ちが世界の行く末を決める、そんな我儘な物語も良いよね。作者のアナログハックにまんまと誘導された自分が心地よい。2013/04/20

ソラ

38
舞台は100年後の人がヒューマノイドと共存する世界。設定がてんこ盛りでなかなかきちんと理解できたとは言えないけれど良かった。少年が自分の意志を貫き通して世界の在るべき道を示した。2013/07/28

のいじぃ

33
読了。未来系ボーイミーツガール。レイシア級hIEたちに既視感を覚えるのはキャラクター性を持たせることでアナログハックしやすいからでしょうか。語られる世界は圧倒的で未知なるhIEとその構造に心躍ります。ただ、3人の少年達の中で縛られない者として主人公のアラトがいますが惹きつけるほどの人間性が理屈でしか描かれていないのは残念。彼こそ現実味が欲しかったと思いました。それでも、花冠をつけられたhIEや弾頭に詰まれたスノゥドロップ、潔い戦いを選んだ紅霞など、印象深い場面が多い一冊。良い時間をありがとうございました。2015/09/04

キキハル

29
高校生アラトが出逢ったのは、重そうな棺桶を片手で振り回す美少女レイシア。彼女は人ではなく、hIEの人類未到産物だった。百年後のボーイミーツガールの顛末は、魂のないモノと人を巡る愛と闘争の物語。カタチに意味を見出そうとする人と、それらしい振る舞いをプログラムされているモノ。そこに信頼や情愛は育まれるのか。両者の関係性が興味深く面白く読んだ。作者のサービスなのか最後にレイシアのカタチを選んだアラト。二人の前途に幸いあれと祈りたいが、ヒギンズの想いと世界への覚悟が重い。それは今後の私達のテーマでもあるのだろう。2013/04/04

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