夢より短い旅の果て

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041101933
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

柴田よしきが贈る。きっと新しい旅に出たくなる、鉄道ロマンミステリー。

この線路の向こうには、きっとあの人がいる――。四十九院香澄は”その道では有名な”鉄道旅同好会に入会した。鉄道に興味はなかったが、彼女には同好会に絶対に入らなければいけない理由があったのだ……。

内容説明

四十九院香澄は“その道では有名な”鉄道旅同好会に入会した。鉄道に興味はなかったが、彼女には同好会に絶対に入らなければいけない理由があった。急行能登、飯田線、沖縄都市モノレールゆいレールに、こどもの国、越後湯沢、雨晴、日光…。一つの線路、一つの駅に集う多くの人々、様々な人生と交錯する中、彼女自身も自分のレールを敷きはじめていく。ありふれた日常をちょっぴり変える、珠玉の鉄道ロマン。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タックン

88
新聞の本の紹介コーナーで気になって借りた本。読んだら電車に乗って旅行したくなったなあ・・・特に近いから飯田線がいいなあ。 旅の途中に出会った人とのエピソード話はなかなか感動した。 でもメインテーマの失踪した叔父さん探しの話が急に尻切れトンボにになって残念だったなあ。 あとがき読んだら、ちょっと涙腺緩んだあ(笑)香澄が柴田さん自身だったんだね。メインストーリーの回収を含めて続編がありそうなので楽しみにしてます。2012/11/25

あつひめ

81
今まで読んだことがある旅ものとはちょっと違った目線とそこにミステリーを組み合わせてあり先が気になる展開だった。鉄道は、たくさんの人の人生を運んでいく。終点になったり取り替えたり。でも、旅に出ることができる人は勇気のある人のように思う。自分の人生のレールを自分なりのスピードで行きたいところに繋げる勇気を。ミステリーがもう少し形が見えてくればいいのに…と言う気がしたところで終わりを迎えたが、旅の醍醐味、いろんな町の景色を感じさせてもらった。勇気の無い私も汽車に乗りたくなった。2015/11/02

yanae

80
積読本消化!(笑)ずっと読もうと思っていた本です。もう何より、柴田さんってホントに幅広い!電車旅(電車じゃないよ、電車旅だよ)まで題材にできるなんてー!ということ。小説の中身としては他の柴田さん作品に比べるとインパクトは少な目ですが、電車ではなく電車旅の魅力もあるし、謎の女性のミステリーは面白かったし楽しめました。あとがき、この作品を書いたあとに東日本大震災がおきて、東北の鉄道は被害を受け、構想していた続編はなくなってしまったとか。でも、別の形で続編をと熱意が書いてあったので、是非読んでみたいと思います!2019/11/04

Hamayan

70
偶然図書館で手に取った一冊。 鉄道旅の情景が目に浮かぶストーリー。 富山で暮らした事があり、急行能登も氷見線からの北アルプスの景色の素晴らしさも、懐かしく感じた一冊。 最後の謎解きも、しみじみと読み浸りました。2017/05/20

しょーくん@本棚再編中

64
★★★★★★☆☆☆☆釈然としない終わり方でがっかりしかけましたが、あとがきを読んで、続編の可能性を知り、ホッとしました。私は乗り鉄の端くれですが、久々に未乗路線の乗りつぶしに行きたくなりました。2012/12/07

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