ワン・モア

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041100578
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

傷はいつかふさがり、ふたたび生まれ変わるだろう――

月明かりの晩、よるべなさだけを持ち寄って肌をあわせる男と女。死の淵の風景から立ちあがる、生の確かなきらめき。つまづいても傷ついても、人生は何度でもやり直せる、きっと――。今注目の著者による傑作小説!

内容説明

月明かりの晩、よるべなさだけを持ち寄って肌をあわせる男と女。傷はいつしかふさがり、ふたたび生まれかわるだろう―。死の淵の風景から立ちあがる生の鮮やかなきらめきの瞬間を情感豊かにつむぐ、今注目の著者による傑作小説。

著者等紹介

桜木紫乃[サクラギシノ]
1965年北海道釧路市生まれ。2002年「雪虫」でオール讀物新人賞を受賞。07年、デビュー作となる初の単行本『氷平線』(文藝春秋)で、新官能派として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

174
桜木さんの作品は大体読了済ですが、どうしてこの作品をもっと早くに読んでおかなかったのだろうと、とても後悔するくらい素晴らしい作品でした。正直、桜木さんの作品は全体的に「救いのない暗さ」がウリなのかもしれませんが、どうしてかこんなポジティブな内容のお話も書ける方なんだと驚きました。オープニングの章を読み終えたときはいつもの桜木ワールドかと思いましたが、次々にキャラが生き生きしてきて、こんなにもクリアな桜木作品は他にないと思います。桜木さんの‘暗さ’が苦手な方も今作だけは別モノなので、是非ぜひ読んでください!2013/12/06

やんちゃジジイ

160
解説の冒頭。絶品である・・・まさにこの言葉が当てはまる、素晴らしい小説でした。桜木柴乃の本で初めてハッピーエンドになる本を読んだ気がする。死ぬ、生きる、愛する、繋がる・・が全て凝縮された素晴らしい本だった。読みながら登場人物を応援してしまう自分がいた。最後は登場人物が皆愛する人と共に生きていく。主人公の美和にも愛する人が現れなかったのが残念でした。今年、初読みした小説は素晴らしかった。2017/01/02

134
桜木さんあっぱれ。誰もが、暗いい過去を持ちながら、今の自分のために一生懸命に生きている。短編の繋がりが、人と人の繋がりにドラマを感じさせられる。ミラクルは起こすもの、力強い生き方で。トキワ書店の店長、良かった。ラストは安堵でした。2015/12/22

❁かな❁

117
桜木紫乃さんを読むのは2作目。6編の連作短編集です。『ワン・モア』は他の桜木作品と違うと聞いていましたが本当にそうでした!とっても良かったです☆いろんな大人の恋愛が描かれています。切なかったり、ホッとしたりして各章の主人公の気持ちになり感情移入しまくりでした。どの章もいいです☆『ラッキーカラー』がお気に入り♪『十六夜』は切なくて辛く『おでん』も好きです♪『ワン・モア』の最後のシーンはとても嬉しかったです★桜木さん好きになりました♡桜木作品が苦手と思われた方がいれば是非こちらの作品も読んで頂きたいです♪2013/12/31

takaC

110
今回の直木賞作家だからという理由で図書館の棚にあった本を借りてきて読んだ。なかなか興味深いテーマだけどツギハギ感豊富でイマイチだな。無理やり連作にしたような感じであれこれ中途半端だった。2013/07/23

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