出版社内容情報
葬儀屋の矜持、刑事の矜持が絡み合う、衝撃&慟哭のサスペンスミステリー!廃ビルで中年男性の死体が発見された。身元が判明しない中、葬儀屋が遺体を引き取りにくるが、葬儀屋・御木本悠司は、その遺体を目にした瞬間、刮目した。「これは俺の親父だ」。その偶然に疑問を持った刑事・滝沢圭は、単なる事故死と判断する本部に反発するようにその遺体に固執する。世の中を賑わす幼女連続殺人事件、葬儀屋の葛藤と苦悩、不遇な警察官を親に持つ刑事のトラウマ・・・・・・様々な要素が絡み合う中、意外な犯人と動機が明らかに! 平和な生活を犠牲にしてでも守らなければならない、刑事と葬儀屋の誇りとは・・・・・・慟哭の社会派ミステリー。
零章/刑事
一章/兄
二章/先達
三章/女
四章/刑事と葬儀屋
天祢 涼[アマネ リョウ]
著・文・その他
内容説明
この葬式は、挙げてはいけない。棺の中は本当に父なのか?葬儀屋一家の嘘と罪。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
92
それなりに楽しめましたが、そのトリックはやっちゃダメな奴じゃないの?。2018/07/26
ゆみねこ
78
廃墟のようなビルで発見された遺体、それは葬儀屋の前社長だった。長男は父ではないと疑念を持ち、次男は父の遺志に背き盛大な葬儀を強行しようとする。遺体に事件の臭いを感じた刑事の執拗な追及。柩の中の遺体は誰?うーん、そのトリックはねぇ。。次の作品に期待します。2018/08/22
papako
75
連続少女殺人事件が被疑者死亡で終わった川崎で身元不明の死体が発見された。死体を引き取りに来た葬儀社の社長御木本悠司が『父親だ』と言う。本当に?疑う刑事滝沢は独自に調べ始めるが。。。面白くなりそうなのに、なんかごちゃごちゃして失速した。葬儀社のプライドって言われてもなぁ。という理由も。滝沢と悠司、二人の親子関係を絡めたかったのだと思うけど、すっきり納得は出来なかった。つかみは良かったんだけどなぁ。2020/07/14
さっこ
73
身元不明の変死体が発見され、たまたま遺体を引き取りに来た葬儀社の前社長だと判明する。父ではないと疑う兄と、盛大な葬儀を執り行うとする弟。事件を追う刑事といい、何となくスッキリしない感じが残りました。何だかしつこいな~と思ってしまい、誰にも共感できないまま読了。2020/11/10
itoko♪
68
警察には事件性はないと判断された、一人の男性の遺体。その遺体は、引き取りに来た葬儀会社の男の父親であることが分かる。刑事の一人は引っかかりを感じ、独自に調査を始める。死んだ男は、本当に葬儀会社の父親なのか。刑事が引っかかりを感じた箇所を書いたメモにより、一つ一つ疑問が解消されていく。そして、過去に起きた少女殺人事件にも絡んでいく。正直、ちょっと穿った見方をしていた私は もっと複雑なトリックがあるのかも…と思っていました。家族間の絆や思いやりを感じさせてくれるミステリーだったのが意外で、とても良かったです。2018/08/14