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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041055816
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

設定の見事さとそれを上回る大興奮の展開。物語も才能も凄まじい。──山田宗樹(『百年法』『代体』)

枝分かれした「もう一つの世界」が生み出した恐るべき生体兵器。人類滅亡までのカウントダウンがはじまる。
「もう一人の自分」に出会ったとき、世界は音をたてて崩壊する……一気読み必至の予測不能サスペンス!

 製薬会社の研究員・透は、同じ研究チームの北岡の婚約者・可奈恵に秘かに想いを寄せていた。だが北岡の車で帰宅中にタイヤがバースト。可奈恵と透は一命を取りとめるが、北岡だけが亡くなってしまう。
 それから9年後。アメリカである実験が行われていた。アリの殺虫剤のテストという名目だったが、そのアリは被験者15名をあっという間に噛み殺してしまう。──実はこの世界は、誰にも気づかれないまま二つに枝分かれしていた。しかしネバダ核実験場にある“チューブ”を通じて、アメリカと「もう一つのアメリカ」は秘密裏に交流していたのだ。そしてチューブを通過したアルゼンチンアリが「向こうの世界」で交配し誕生したのが、この恐るべき殺人アリだった。
 一見、何の関係もない2つの出来事。だがそれが1つの線で結ばれたとき──世界を揺るがす陰謀が透を呑み込み、彼の運命は大きく変わっていく。

内容説明

製薬会社の研究員・透は、同じ研究チームの北岡の婚約者・可奈恵に秘かに想いを寄せていた。だが北岡の車で帰宅中にタイヤがバースト。透と可奈恵は一命を取りとめるが、北岡だけが亡くなってしまう。9年後。アメリカである実験が行われていた。アリの殺虫剤のテストという名目だったが、そのアリは被験者15名をあっという間に噛み殺してしまう。実はこの世界は誰にも気づかれないまま二つに枝分かれしており、ネバダ核実験場の“チューブ”を通じて、アメリカと「もう一つのアメリカ」が秘密裏に交流していた。そしてチューブを通過したアルゼンチンアリが「向こうの世界」で交配し誕生したのが、この恐るべき殺人アリだったのだ。一見、何の関係もない2つの出来事。だがそれが1つの線で結ばれたとき―世界を揺るがす陰謀が透を呑み込み、彼の運命は大きく変わっていく。ラスト、あなたの予想はきっと裏切られる。

著者等紹介

黒井卓司[クロイタクジ]
1960年高知県生まれ。四国学院大学卒。バイク便ライダー、書店営業員、トラック運転手などを経て、現在タクシー運転手。2003年に第83回オール讀物新人賞、第71回小説現代新人賞を受賞。11年第18回日本ホラー小説大賞最終候補作を改稿・改題した『さよならが君を二度殺す』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あも

66
ある時点で枝分かれした2つの地球。要するにパラレルワールド。本来重ならない筈の両者があるゲートで繋がり、人の行き来すら可能に。どんどん差異を広げていく2つの世界とゲートを利用し世界の主導権を握ろうとするアメリカ。アメリカ政府内部での勢力争いやインテリジェンスデザイン等のガジェットも読み応えがあるが、あくまでメインは人の情動。婚約中のカップルの片方が世界が枝分かれした直後に死ぬのだが2つの世界で死んだ側が別で…。導入部分はとっつきにくいが、SF・陰謀・愛憎・逃亡劇…とハリウッド映画を見ているようで楽しめた。2017/10/06

momi

46
超弩級サスペンスとのことだけど…サスペンスと言うよりSFファンタジー!とてもスケールの大きな話!!私は…このような設定は読んだことがない!そう言う意味では…かなりドキドキしたけど、意外と呆気ない終わり方と言うか何と言うか…。さて物語は…9年前に宇宙規模で世界が分かれてしまった。自分の世界ともう一つの世界…もう一人の自分…。生体兵器として研究されていた殺人アリ…。この世界に何が起き、どうなって行くのか!!ねッ!ドキドキしそうな話でしょ!でも…印象が残るわりには何だかいろんなことが納得できない話でした…。2017/06/06

ren5000

37
なにも知らずに読み始めたらなんとSFものだった。。ふたつの並行世界で繰り広げられるいびつな恋愛模様と陰謀やハイブリッドなアリなどなどついていくのにやっとだった。話としては面白かったけど登場人物のすべてが好きになれず全くハラハラせずに読了。応援する気がないと面白さも半減するんだなと実感しました。2017/10/08

Akihiko @ VL

33
黒井卓司さん初読。此の世界と対になるパラドックスの世界が此方側に干渉して危険な実験を試みるSF長編。最初から外れくじを掴んだ気持ちでのぞんだせいか案外楽しめて読了した。細かいところを言えば色々と精彩を欠くところはあるものの、設定と展開の乗せ方は面白く、終盤はスピード感でゴリ押ししたストロングスタイルを評価したい。人にオススメする程ではないが、個人的に満足した作品。2017/07/26

あっちゃん

26
SFでありミステリであり恋愛もの(笑)私的には生物兵器、滅亡までのカウントダウンの煽り文句で手を出してみたんだけど、その部分はチラリで、全体的の印象は三角関係のもつれ?ページ数が少ないわりに、枝分かれした世界という設定や登場人物など、巧くまとめて分かりやすくかかれていて読みやすかった!2017/10/20

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