出版社内容情報
設定の見事さとそれを上回る大興奮の展開。物語も才能も凄まじい。──山田宗樹(『百年法』『代体』)
枝分かれした「もう一つの世界」が生み出した恐るべき生体兵器。人類滅亡までのカウントダウンがはじまる。
「もう一人の自分」に出会ったとき、世界は音をたてて崩壊する……一気読み必至の予測不能サスペンス!
製薬会社の研究員・透は、同じ研究チームの北岡の婚約者・可奈恵に秘かに想いを寄せていた。だが北岡の車で帰宅中にタイヤがバースト。可奈恵と透は一命を取りとめるが、北岡だけが亡くなってしまう。
それから9年後。アメリカである実験が行われていた。アリの殺虫剤のテストという名目だったが、そのアリは被験者15名をあっという間に噛み殺してしまう。──実はこの世界は、誰にも気づかれないまま二つに枝分かれしていた。しかしネバダ核実験場にある“チューブ”を通じて、アメリカと「もう一つのアメリカ」は秘密裏に交流していたのだ。そしてチューブを通過したアルゼンチンアリが「向こうの世界」で交配し誕生したのが、この恐るべき殺人アリだった。
一見、何の関係もない2つの出来事。だがそれが1つの線で結ばれたとき──世界を揺るがす陰謀が透を呑み込み、彼の運命は大きく変わっていく。
内容説明
製薬会社の研究員・透は、同じ研究チームの北岡の婚約者・可奈恵に秘かに想いを寄せていた。だが北岡の車で帰宅中にタイヤがバースト。透と可奈恵は一命を取りとめるが、北岡だけが亡くなってしまう。9年後。アメリカである実験が行われていた。アリの殺虫剤のテストという名目だったが、そのアリは被験者15名をあっという間に噛み殺してしまう。実はこの世界は誰にも気づかれないまま二つに枝分かれしており、ネバダ核実験場の“チューブ”を通じて、アメリカと「もう一つのアメリカ」が秘密裏に交流していた。そしてチューブを通過したアルゼンチンアリが「向こうの世界」で交配し誕生したのが、この恐るべき殺人アリだったのだ。一見、何の関係もない2つの出来事。だがそれが1つの線で結ばれたとき―世界を揺るがす陰謀が透を呑み込み、彼の運命は大きく変わっていく。ラスト、あなたの予想はきっと裏切られる。
著者等紹介
黒井卓司[クロイタクジ]
1960年高知県生まれ。四国学院大学卒。バイク便ライダー、書店営業員、トラック運転手などを経て、現在タクシー運転手。2003年に第83回オール讀物新人賞、第71回小説現代新人賞を受賞。11年第18回日本ホラー小説大賞最終候補作を改稿・改題した『さよならが君を二度殺す』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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