犯罪小説集

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041047385
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人はなぜ、罪を犯すのか?人間の深奥に潜む、弱く、歪んだ心。どうしようもなく罪を犯してしまった人間と、それを取り巻く人々の業と哀しみを描ききった珠玉の5篇。2007年『悪人』、14年『怒り』、そして……著者最高傑作の誕生

吉田 修一[ヨシダ シュウイチ]
1968年長崎市生まれ。97年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞し作家デビュー。2002年『パレード』で山本周五郎賞、同年『パークライフ』で芥川賞を受賞。07年『悪人』で毎日出版文化賞、大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞を受賞。著書に『怒り』『森は知っている』『橋をわたる』など多数。

内容説明

失踪した少女を巡り、罪悪感を抱え続ける人々。痴情のもつれで殺人まで行き着いたスナックママ。名家に生まれながらギャンブルの沼にはまった男。閉鎖的な過疎の村で壊れていく老人。華やかな生活を忘れられない元プロ野球選手。犯罪によって炙り出される人間の真実。凄絶で哀しい5つの物語。

著者等紹介

吉田修一[ヨシダシュウイチ]
1968年長崎県生まれ。97年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を受賞。07年『悪人』で第61回毎日出版文化賞と、第34回大佛次郎賞を受賞。10年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

482
吉田修一は、新作中心に読んでいる作家です。どこかで見たり、聞いたことがあるような市井の犯罪短編集、実話ではと錯覚させるリアル感があります。ふとした弾みで犯罪に手を染める人間の哀しい性のオンパレード!オススメは「曼珠姫午睡」と「白球白蛇伝」です。でも函入り愛蔵版を造るほどの作品ではないかなぁ。2016/12/05

ミカママ

474
誰にでも邪悪なものに惹かれる心の部分あると思うけど、この作品集はその部分を羽ぼうきでさささっと撫でられるような気持ちにさせられる。どれも長編で読みたい。心理描写の巧みさは、修一さまならでは。神だわ。2017/04/04

yoshida

375
実際にモデルとなった事件が浮かぶ犯罪小説を5編収録。人はなぜ罪を犯すのか。吉田修一さんが丹念に質感をもって描く。「青田Y字路」での外国人母子の地域に受け入れられない悲哀。異様な群衆心理。明かされる十年前の真相。「万屋善次郎」の閉ざされた集落での村十部の恐ろしさ。寡黙な為のすれ違いが生む憎悪と狂気。「白珠白蛇伝」での、野球一筋に純粋に育てられた故の無知が生む哀しさ。下げられない生活レベルと価値観。子の姿に涙。人間の弱さと見栄。犯罪は私達の生活の側にあり、まだ遭遇してないだけかもしれない。考えさせられる傑作。2017/04/23

まちゃ

280
五つの犯罪にまつわる小説が収録された短編集。どれも新聞やTVで見聞きした気のする事件でした。罪を犯した人間と、それを取り巻く人々の事件の背後に潜む業と哀しみ。どの話もラストが良かったです。楽しめました。2017/01/09

こうじ

275
⭐︎⭐︎⭐︎3/5 良かった(*^_^*)5つの短編集。どれも、もやもや感が残る終わり方^_^;人間の堕ちていく模様が切なく辛かった^_^;コツコツ真面目に暮らすのが1番なのかな^_^宝クジ当たらないかなぁ^_^2016/11/13

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