犯罪小説集 (愛蔵版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784041047347
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

著者最高傑作、豪華函入り愛蔵版人はなぜ、罪を犯すのか? 愛と欲。夢と挫折。堕ちていく男と女。犯罪によって炙り出される人間の真実。凄絶で哀しい5つの物語。著者の新たな代表作、函入り愛蔵版。

吉田 修一[ヨシダ シュウイチ]
1968年長崎市生まれ。97年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞し作家デビュー。2002年『パレード』で山本周五郎賞、同年『パークライフ』で芥川賞を受賞。07年『悪人』で毎日出版文化賞、大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞を受賞。著書に『怒り』『森は知っている』『橋をわたる』など多数。

内容説明

失踪した少女を巡り、罪悪感を抱え続ける人々。痴情のもつれで殺人まで行き着いたスナックママ。名家に生まれながらギャンブルの沼にはまった男。閉鎖的な過疎の村で壊れていく老人。華やかな生活を忘れられない元プロ野球選手。犯罪によって炙り出される人間の真実。凄絶で哀しい5つの物語。

著者等紹介

吉田修一[ヨシダシュウイチ]
1968年長崎県生まれ。97年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を受賞。07年『悪人』で第61回毎日出版文化賞と、第34回大佛次郎賞を受賞。10年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

128
短編5つ。ムラが舞台の2つは、すみずみまでに漂う何かにゾッとする。。決して悪くはない、むしろいい人の中で行われる村八分。敢えて理由をつけてだったり、無意識に関わらないものだったり。その壊れっぷりが導く結末は、ムラとして責任のあるものなのかもしれない。大物が発狂したかの如くに陥るところも、破壊され方が大きいほど、静かな恐怖につつまれた、共通するのは閉塞感だろうか。なんと言っても1つ目が秀逸。2020/07/21

紫 綺

65
犯罪に纏わる短編集。様々な人間模様がここにある。2019/11/24

shizuka

56
実際の事件を背景にしていたとは気づかなかった。どれも小説としてよくできていたと思う。なぜ犯罪に至ったか、これは犯人にしか結局は分からない。そこに肉迫し、なんとか心情に追いつこうとすると、この小説集のような結末になるのかも。一番悲しかったのは1話目「青田Y字路」。青年はさ、母親以外優しくされることなくて、それでふっと触れてきた女の子に惹かれてしまったんだろうな。やってしまったことは犯罪だったとしてもきっかけは純粋な気持ちだったんだろうって少し思う。同情は厳禁なんだろうけれど。田舎村八分はこれはもう、無情。2018/04/04

はれひめ

40
ザワザワと悪寒がする読後感。犯罪者の心理描写は無い。それなのに事件に巻きこまれて堕ちていく感じが伝わる。さすがに吉田修一です。実際にあった犯罪をモチーフに背景を描いていて再現フィルムを観ているよう。ティッシュペーパー王子も転落した番長も、事件に思い入れがあるか無いかで読み方は変わるかも。僭越ながら「万屋善次郎」は過疎集落連続殺人のニュースを聞いて私が想像した背景に近い。2016/11/10

しーふぉ

26
実際にモデルのある事件をアレンジした五編の短編。人間の弱さが垣間見れる。現代を代表する小説家の一人だと実感する上手さ。2020/03/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11173545
  • ご注意事項