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総理に告ぐ

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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041041161
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

総理の大スキャンダルを握った男の闘いを描く、迫真のエンタテインメント!

ノンフィクションライターの小林は、1年前に脳梗塞で倒れて病気療養中の元与党幹事長・佐竹の回顧録のゴーストライターを引き受けた。生活に苦しむ小林は現状からの一発逆転を狙い、佐竹に過去のスキャンダルを告白させようと試みるが、国の行く末を憂う佐竹が語り出したのは、戦争のできる国家へと大きく舵を切る現総理大臣の大スキャンダルだった。しかし、佐竹の告白が終わった刹那、佐竹邸の監視についていた公安警察が現れて乱闘になり、脳梗塞を再発した佐竹は死亡、公安に立ちはだかった書生は射殺される。佐竹の告白と乱闘の一部始終が録音されたレコーダーを手に現場から命からがら逃げ出した小林は、旧知の警察官の助けを得て、マスコミを巻き込んだ大勝負に出るが――。

【著者紹介】
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内容説明

ノンフィクションライターの小林は、脳梗塞で療養中の元与党幹事長・佐竹の回顧録のゴーストライターを引き受ける。売れないライターからの一発逆転を狙い、小林は過去の巨額借り入れ金スキャンダルを告白させようと試みるが、佐竹が語り出したのは、戦争のできる国家へと大きく舵を切る現総理大臣の前代未聞の大スキャンダルだった。しかし、佐竹の告解が終わった刹那、公安警察が現れて乱闘になり、脳梗塞を再発した佐竹は死亡してしまう。佐竹の告白と乱闘の一部始終が録音されたレコーダーを手に、現場から命からがら逃げ出した小林は、旧知の警察官の助けを得て、マスコミを巻き込んだ大勝負に出るが―。時代を切り取る、迫真の書き下ろしエンタテインメント!

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
鹿児島県生まれ。大学卒業後、メーカー勤務を経て、週刊誌記者に。1991年にフリーとなり、事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年、長編小説『サイレント・ボーダー』を永瀬隼介のペンネームで発表し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

🐾Yoko Omoto🐾

158
永瀬作品初読み。"東アジアのヒトラー"と呼ばれる国粋主義の総理大臣によって、右傾化しつつある日本の国政。そんな現職総理の土壌を根底から揺るがすスキャンダルをめぐり、警察内の極秘組織である特別治安室メンバーと一人のフリーライターが、戦々恐々と手探りで政界の闇に斬り込んでいく。警察や公安、政治家たちの、国家権力を傘に着た蛮行、権力に及び腰なマスコミの描写が、当たらずとも遠からずであろうきな臭い現実を想起させる。全体的にドラマっぽい仕上がりだが、エンタメ的な展開を巧く生かしたスリリングな快作。面白かった。2016/09/28

いつでも母さん

109
実際にも有ると想像出来てしまうきな臭い政治の世界と警察上層部の話。ここでも『これでもか』って位公安が恐ろしい。フリージャーナリスト・小林とTV局同期・秀丸、元カノ・佳代とそのホスピスでの受け持ち患者・山本(よっ!会長!)の点が第6章で見事に線と繋がった。勿論そこに行きつくまでの、元与党幹事長・佐竹の回顧録を聞き取るところからスタートして、特別治安室の面々とのタッグにTV局やマスコミの弱腰姿勢など、どれ一つをとってもリアルで面白くどんどん先に私を誘った。国民はミスリードされているのか総理に・・怖いなぁ。2016/05/23

Satomi

71
ヘタレの売れないノンフィクションライターが掴んだ国家を揺るがす大スキャンダル。ライター、テレビマン、政治家に公安。それぞれの思惑が交錯する...。中盤以降は面白過ぎて一気読み。設定は無理があるし、突っ込みどころは多々あるけれどエンタメとして捉えばこれはかなり面白い!!!!最近のテレビは面白くない。このくらいぶっ飛んだ事をたまにはやって貰いたいと思うのです。2016/10/13

ゆみねこ

68
ノンフィクションライターの小林は、元与党幹事長から、現職総理大臣のスキャンダルを聞かされる。前代未聞の不祥事を世の中に知らしめることが出来るのか?怒涛の展開にページを捲る手が止まらず。2019/05/19

ナミのママ

59
元与党幹事長から現総理大臣のとんでもないスキャンダルを聞いてしまった二流ライター小林。その場に公安が現れ秘書は射殺され、元幹事長は病死。レコーダーを手にライター小林は・・・・という国家と警察とマスコミが絡んだストーリー。実際にはないだろう部分も多々あるものの、政治の世界の裏にはもしかしたらあるかも?と思わせる個所もありました。登場人物の人間らしい弱さ、損得勘定に、親近感を覚えます。手堅く終わるかと思ったら、最後になって手に汗握る展開となり、楽しめました。永瀬さん、さかのぼって読みたい作家さんです。2016/06/11

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