梅もどき

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  • サイズ B6判/ページ数 377p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041034750
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

私の中には、天下をとった徳川家と、その敵となった豊臣家の血が流れている太閤秀吉の従弟として北ノ庄城を預かる青木勘七は関ヶ原の戦いで西軍につき敗北。その愛娘・お梅は父を案じつつ、明日をも知れぬ逃亡生活を余儀なくされていた。そんなある日、自分が徳川家の血縁でもあると知る。さらに、敵将・家康の側妾となる話が持ち上がった。しかしお梅は、家康の寵臣である本多弥八郎の凛々しい姿が忘れられずにいた――。女は政治の道具と思われていた戦乱の時代、数奇な運命から逃げずに”戦った”女性の生涯を描く感動長編。

諸田 玲子[モロタ レイコ]
1954年静岡市生まれ。外資系企業勤務を経て、テレビドラマのノベライズや翻訳を手がけた後、作家デビュー。96年『眩惑』でデビューする。2003年に『其の一日』で第24回吉川英治文学新人賞受賞。2007年に『奸婦にあらず』で第25回新田次郎文学賞受賞。2012年、『四十八人目の忠臣』で第1回歴史時代作家クラブ賞受賞。「お鳥見女房」シリーズ、「あくじゃれ瓢六捕物帖」シリーズ、「天女湯おれん」シリーズなど、数々の人気シリーズを持つ。近著に『花見ぬひまの』『ともえ』『波止場浪漫』(上下)などがある。

内容説明

太閤秀吉の従弟として北ノ庄城を預かる青木勘七は関ヶ原の戦いで西軍につき敗北。その愛娘・お梅は父を案じつつ、明日をも知れぬ逃亡生活を余儀なくされていた。そんなある日、自分が徳川家の血縁でもあると知る。さらに、敵将・家康の側妾となる話が持ち上がった。しかしお梅は、家康の寵臣である本多弥八郎の凛々しい姿が忘れられずにいた―。女は政治の道具と思われていた戦乱の時代。数奇な運命から逃げずに“戦った”女性の生涯を描く感動長編。

著者等紹介

諸田玲子[モロタレイコ]
1954年、静岡市生まれ。外資系企業勤務を経て、向田邦子氏らのドラマ作品のノベライズや翻訳を手がける。96年、『眩惑』で小説家としてデビュー。2003年ツ『其の一日』で吉川英治文学新人賞、07年に『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、12年『四十八人目の忠臣』で歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

108
諸田さんの作品は好きなので手にする。いつもと違う・・のめり込めない・・時間が行きつ戻りつするからか?心のどこかに弥八郎の本妻が引っかかるからか?家康の側室になるまでの事の運びか?はたまた想い人とこんな風に人生を送れることへの私の嫉妬か?(笑)本多正純を持ってくるところは渋い!と唸ったのだが・・『梅』の事は知らなかった。が、こんな作品に仕上げるあたりは、流石は諸田作家でした。2017/09/29

やま

86
【記録】 梅もどき  2016.10発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。 皆様のレビューを見て、興味が湧いて図書館で予約するが、来てビックリ字が小さくて読めません。 残念、返却します。 単行本。 文庫本が出たのでそちらを予約します。 なお、図書館で予約した文庫本が本日(2019.10.10)来たので見てみると、読めそうなのでほっとします。 ※【記録】の説明は、自己紹介欄に書いて有ります。2019/10/02

ねむねむあくび♪

57
図書館の返却棚にて遭遇。諸田玲子さんはこれまであまり読む機会が無かったが、読み応えがある作品を数多く書かれていて期待大と手に取った(笑)史実の裏側の女性たちが、諸田さんの手によって生き返り、ロマンを感じさせてくれた。ちょっと綺麗すぎるが、面白かった。2017/10/22

星落秋風五丈原

43
本編は時系列が二つ登場する。一つは正純の元に、彼に恨みを持つ少女が現れて今までの経緯を語るパート、もう一つは梅の生い立ちから始まるパート。敵対しあう勢力の血を持つ彼女は「どちらにも殺されない」という最強カードを持っているが利用しやすい。家康の側妾から正純に下げ渡されて妻となっており、その史実だけを取ってみれば、上司の命令に逆らえず、或いはトロフィー・ワイフのような存在に思われてしまうが、小説では読者の共感を得やすいように、家康との関係ができる以前に二人を出会わせ、お互いに惹かれあっていた設定にしている。 2016/11/15

baba

41
時系列が交互に出て、その上関ケ原以降の時代変遷と登場人物の多さで、物語に入り込むのに時間がかかりました。女性の心理描写が細やかで、離れて暮らす夫を想う妻、同じように幽閉された夫が妻を想う姿や時代に振り回せられながらも自分を貫く姿が伝わりました。「狸穴あいあい坂シリーズ」の様な創作物が好きだなぁ。2016/12/18

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