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エミリの小さな包丁

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  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041032084
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

自分の居場所はここにある……癒やしを求め、次なる挑戦へ!

信じていた恋人に振られ、職業もお金も、居場所さえも失った25歳のエミリ。藁をもすがる思いで10年以上連絡を取っていなかった祖父の家へ転がり込む。
心が荒みきっているエミリは、人からの親切を素直に受け入れられない。しかし、淡々と包丁を研ぎ、食事を仕度する祖父の姿を見ているうちに、小さな変化が起こり始める。食に対する姿勢、人との付き合い、もののとらえ方や考え方……。周囲の人たち、そして疎遠だった親との関係を一歩踏み出そうと思い始める――。「毎日をきちんと生きる」ことは、人生を大切に歩むこと。人間の限りない温かさと心の再生を描いた、癒しの物語。

【著者紹介】
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内容説明

信じていた恋人に騙され、職業もお金も、居場所さえも失った25歳のエミリ。藁にもすがる思いで10年以上連絡を取っていなかった祖父の家へ転がり込む。心に傷を負ったエミリは、人からの親切を素直に受け入れられない。しかし、淡々と包丁を研ぎ、食事を仕度する祖父の姿を見ているうちに、小さな変化が起こり始める。食に対する姿勢、人との付き合い、もののとらえ方や考え方…。周囲の人たち、そして疎遠だった親との関係を一歩踏み出そうと思い始める―。「毎日をきちんと生きる」ことは、人生を大切に歩むこと。人間の限りない温かさと心の再生を描いた、癒やしの物語。

著者等紹介

森沢明夫[モリサワアキオ]
1969年、千葉県生まれ。早稲田大学卒業。2012年『あなたへ』が高倉健主演映画の小説版としてヒット。日韓でベストセラーとなった『虹の岬の喫茶店』は、吉永小百合主演映画「ふしぎな岬の物語」として14年に公開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

393
都会での事情から、エミリは漁師町に住む祖父の家に身を寄せる。15年振りに再会する祖父とエミリ。祖父と漁師町の人々の優しさが、エミリを徐々に立ち直らせていく。しかし、かつての友人がエミリを訪れ漁師町にも毒を残す。そこからエミリは人生にどう立ち向かうか。挫折からの再生はよくある題材ではある。しかし人物の心理描写が丹念で、エミリと祖父の料理がアクセントを与える。人は生きていれば失敗するし、苦しい過去もある。それでも生きていく。毎日の中で少しでも小さな幸せを見つけながら。旅立つエミリの姿が美しい。素敵な作品です。2018/04/29

ウッディ

376
都会で傷つき、逃げるように祖父のいる海辺の村にやってきたエミリ。海の恵みとおじいちゃんの深い愛情に包まれたスローライフを経て、自分らしさを取り戻していくエミリに、ささくれだった心が癒されました。毎日研がれ、小さくなった大切な包丁で祖父と作る魚料理が美味しそうで、自分たちが食べる分だけを採るという生き方も素敵でした。包丁という武器を隠し持って、とある場所に向かうという物騒なプロローグが、エピローグでは感動に変わっていくまさに森沢マジックでした。祖父が大事にしていた包丁の送り主の秘密も、温かく胸に沁みました。2021/08/23

まちゃ

316
都会生活で心に傷を負い、10年以上会っていなかった祖父の家に転がり込んだエミリ。心を込めて食事の支度をする無口な祖父の温かさに触れて、エミリは回復していく。森沢さんらしい癒やしの物語でした。大三おじいちゃんの美味しそうな魚料理の数々を食べてみたくなりました。2016/07/10

小梅

307
サイン本。期待通り良かった。 エピローグでついに涙腺決壊。これ…続編とかあるかな?その後が読みたい!2017/06/05

おしゃべりメガネ

298
今作も完全にヤラレました、唯一無二、そして完全無欠の森沢さんワールドに。ココロにキズを負ったワケありの25歳「エミリ」が10数年ぶりに連絡をとり、向かった先は祖父の待つ静かな田舎町。そんな環境の中で、そこに暮らす人々との新たな出会い、そして助けをもらいながら一歩一歩、ゆっくりながらも少しずつ再生していく物語は、鉄板であり真骨頂でもあります。とにかく最初から最後まで、その情景描写の美しさにひたすら引き込まれ、まるで風景が描き出す音までもが聞こえそうになるくらい、抜群の描写です。勿論、涙腺を破壊されました。2016/05/21

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