出版社内容情報
伊藤忠商事時代の不良債権処理、中国大使時代の尖閣問題への対応など、著者に降りかかったあらゆる危機を乗り越えた力の源は「本」にあった。丹羽流の信念と決断力を磨く力の磨き方。
内容説明
伊藤忠商事時代の不良資産処理、中国大使時代の尖閣諸島問題への対応など、著者に降りかかったあらゆる危機を乗り越えた力の源は「本」にあった。丹羽流の信念と決断力の磨き方。
目次
はじめに―私たちは危機の時代を生きている
第1章 人間を知る―愚かゆえ正直に生きよ
第2章 関係を知る―人を育て組織を動かす
第3章 世界を知る―思考力と想像力を鍛える
第4章 時代を知る―窓を開けて世界を見よ
第5章 未来を知る―迫りくる危機に備えて
おわりに―自分の心に忠実に生きよ
著者等紹介
丹羽宇一郎[ニワウイチロウ]
1939年生まれ。伊藤忠商事名誉理事、前中華人民共和国駐箚特命全権大使。名古屋大学を卒業後、伊藤忠商事に入社。98年に社長に就任すると、99年には約4000億円の不良資産を一括処理しながら翌年度の決算で同社史上最高益(当時)を計上し、世間を瞠目させた。2010年6月に民間出身では初の中国大使に就任。12年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモのすけ
23
リーダーシップ論としても読書論としても日本人論としても生き方の指針としてもオススメ。「私がこれまで遭遇した困難を突破するとき、つねに志したのは私心を捨てるということだった」「人間は金銭に換えられないモチベーションがなければ働かないというのが私の持論だ」「読みたい本は今、読んだほうがいい」2015/07/04
JYHS
8
読書は論理的思考をつくることを再確認、かつノートをとることは大事。2019/02/13
nobor0718
5
著者の本は初めてでしたが、様々な困難を乗り越えてきた経験に裏打ちされた著者の考えには説得力があり、読み応えのある内容でした。危機を突破するために、普遍的なベストの選択は無くても、その時点その時点でベストな選択をしていくこと、自分の愚かさを自覚しつつ少しでも今の自分を超えるために努力していくこと、そのために読書がいかに大切か、といったことがよくわかりました。2015/09/05
拓陽(いっぽまえへ)
4
私が尊敬する著名人のひとり、丹羽宇一郎氏の読書を通じて人間力を高めよとの提言書である。相変わらず熱い信念のような語りが今回も心を揺さぶられた。氏の高レベルな読書には及ばないが、自分なりにステップアップする読書を実践しようと発奮させれた。最終章の現状の世界、そして近い将来の世界を教えられたとき、やはり勉強不足を痛感させられた。「窓を開けて世界を見よ」一番響いた言葉だった。2015/10/13
レイコ
3
丹羽宇一郎、考え方や発言には賛否両論あるだろうけど、成してきたことを見ればやっぱりすごい。著書はおもしろい。信念があれば、説得力もある。前のめりに読んでいたら、いてもたってもいられないくらいやりたいことがあふれてきて、息が切れそうになる。言葉の力を感じるしあわせ。「テロリズムは貧困から生じるというより、自尊心の欠如という屈辱より生まれる」というガンジーの言葉から解いた丹羽論に、目から鱗。家庭も、企業も、国も、大きさは違えど、みんな人間同士が関わる同じ社会。2016/01/02