• ポイントキャンペーン

僕は小説が書けない

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041019269
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

生まれながらになぜか不幸を引き寄せてしまう光太郎。引っ込み思案で心を開くことができず、親しい友人もいない。血のつながりのない父親との関係をはじめ、家族との距離感にも悩んでいる。高校に入学した光太郎は、先輩・七瀬の勧誘により廃部寸前の文芸部に入ることに。実は光太郎は中学生のとき、小説を書こうとして途中で挫折した経験があった。個性的な先輩たちや強烈な個性のOBふたりに振り回されながら、光太郎は自分自身の物語を探しはじめる。かつてない青春小説。

著者等紹介

中村航[ナカムラコウ]
1969年岐阜県生まれ。2002年「リレキショ」で文藝賞を受賞し、デビュー

中田永一[ナカタエイイチ]
1978年福岡県生まれ。2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。別名義での作品も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

217
終わってみればまるで「好きって丸わかり 〜じれったい私の二人の先輩〜」ですね。読みながら観てたベルダスコvsニシコリ戦に集中できなかった。2017/06/05

hiro

217
人気作家二人の合作小説がでることを読メで知って、すぐに図書館で予約した。二人の作品を読むのは、中村航さん3作目、中田永一さん2作目ということで、この作品での二人の‘継ぎ目’はまったくわからなかった。内容が高校生の主人公の出生の秘密、恋を絡めながら、主人公が小説を書きだすということだったので、特に小説を書くためのHOW TOのところを興味をもって読んだ。やはり、作家二人の合作によって、簡単に1+1=2の作品になるのは難しいと思ったが、次は阿部・伊坂さんの合作『キャプテンサンダーボルト』を読もうと思う。2014/12/06

ユメ

188
主人公が文芸部OB二人に小説の書き方を教わるくだりがあるのだが、この二人がなかなか対極的。理論的に物語を組み立てる原田。情熱に筆を任せる御大。常に対立する二人だが、私には両者の言葉が響いた。「僕」と同じように。言葉を綴ることは剥き出しの自分と向かい合うことだ。プライドを砕かれ、エネルギーを消耗する。でも、そこでしか得られない成長があると信じている。原田が放った「俺たち凡人は、才能がないってことくらいで、夢をあきらめなくちゃならないのか?」という言葉が自分にとって衝撃的で、痛みと喜びを伴って心に刺さった。2015/03/20

おかむー

172
2015年最初の一冊はイチオシ作家中村航と中田永一の合作による青春小説。『よくできました』。まず正直なところを言えば、中村航の名義がなくても多分気づかない作風で全体に中田永一色のほうが強くでてますな。出生の悩みを抱える高校生・光太郎が強引に勧誘された文芸部で、過去に書きかけで投げ出した小説に重ねて自分自身に向きあう。終始悩みと正面から向き合ってる内容だと、中村航らしいワンクッションはさんだリリカルさでは質が変わっちゃうんだろうなぁ。“不幸力”はどこいった?というツッコミも入れつつよい作品ではありましたよ。2015/01/01

ひめありす@灯れ松明の火

161
光太郎くんに教えてあげたい!誰かが物語を待っていてくれる事の喜びを!感想を貰う時の面映ゆい気持ちを!こんなにこんなに、小説を書くことは幸福なんだって!中村航と中田永一、当代きっての青年作家二人が綴れば高校生男子の日常はこんなに純情でシャイな愛しい物語に変わる。日が沈めば夜がくる。だけどそれが、太陽が溶けて土を染めるように思える日も、夜は翼を広げてやってくるようにしか見えない時も、あるだろう。それの何が悪い。気付いた事は尊く、気付かない者は永遠に手に入れられない青さだ。中学二年生、やって損なものではないぞ?2015/04/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8338332
  • ご注意事項