内容説明
3万数千年前、マンモスやナウマン象を追いかけて、大陸から陸続きだった日本列島に人類が移動してきました。縄文時代の末期、稲の栽培が始まると貧富の差が生まれ、弥生時代には小さな国同士の戦争も起こります。やがて邪馬台国の卑弥呼のように、中国に使者を送って王の地位を認めてもらう者が出てきました。本巻では、旧石器時代から大和政権の成立までの日本列島の歴史を見ていきます。
目次
第1章 日本列島の誕生と縄文の人びと(旧石器時代の人びと;たて穴住居と縄文土器;磨製石器と貝塚;狩りと採集)
第2章 弥生時代―戦いのはじまり(大陸から来た新しい技術;稲作のはじまり;戦いと環濠集落;王の出現)
第3章 邪馬台国の女王卑弥呼(奴国と金印;卑弥呼の登場;魏からの使い;二人目の女王)
第4章 古墳作りと大和の大王(海をこえた戦い;古墳ができるまで;国造磐井の反乱;大和政権の発展)
もーっと歴史が分かる!わくわく特別授業(なるほど図解「古墳内部の構造」;ここに注目「人類のうつり変わり」;おしえて!先生(Q&A)・年表)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
35
へえ!自分が小学生の時に読んだものよりも縄文と弥生の感覚が狭まり、友好的な「和」もあったことが描かれていました。そして相変わらずの邪馬台国。歴史ロマンですねえ。娘さんは卑弥呼に夢中。そうならぬ日本人女子はいないかもなあ。「早く続きが読みたい!あと、ローマの歴史を調べたい!」…めざせ塩野七生さま…。2021/03/30
sofia
29
角川まんが学習シリーズ。縄文、弥生、邪馬台国、大和政権。残っているものが少ないから想像で書いている。現代で生活している私がこんな時代に行ってしまっても縄文時代の人たちの生活もできないよ。2023/04/03
ショウジ
24
歴史について勉強し直したいと思って、本書に手を出しました。まずは石器時代から古墳時代まで。台与という方は知りませんでした。習ったのかもしれませんが忘れています。監修者の「過去に生きた人びとの声を聞き、現在の自分の生き方を考える」という言葉が印象深かったです。2022/05/07
べる
20
縄文時代の王がいない平等な社会は自分が貧しくなろうとも、弱い者をムラ全体で助けるところがあって良いなと思った。食べ物が少なくていつも腹ペコだけど、生きていくためにどうしたら良いか考え、皆で力を合わせて仲良く暮らす時代。弥生時代になると、大陸からやってきた人々から稲作や機織り技術や金属が伝わる。豊かなムラが出来ると、ムラ同士の争いが始まった。やがて強いムラに吸収されて国々が生まれ、人々を束ねる王と呼ばれる者が出てくる。ただ幸せな国で生活したいだけなのに。豊かになって力を持っても方向性を間違えてはならない。2023/03/14
月の実
18
図書館本。文庫版を積ん読しているが、学習シリーズと比較したくて図書館で借りた。やっぱりカラー写真や「絵で見る歴史ナビ」がわかりやすくていい。巻末あたりに「特別授業」として古墳内部の構造が載っていて興味深い。これは文庫版にはない。漫画自体はわかりやすくて、ちょいちょい竪穴住居の作り方や土器の作り方など書いてあって面白い。こういうのは何度も再読して物語として歴史の流れをつかむために使うので全巻欲しくなった。が、とりあえず図書館で借りようと思う。2022/05/07