角川文庫<br> 弔い花―長い腕〈3〉

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角川文庫
弔い花―長い腕〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041012734
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

町の有力者の娘が殺害され近江敬次郎の罠を疑う当主は汐路に調査を依頼する。長い時を超えて張り巡らされた呪いがついに早瀬の町を焼き尽くすのか?! 全ての謎が鮮やかに解かれる怒濤の書き下ろし完結編!

内容説明

早瀬の旧家、東屋敷の一人娘が殺害された。敬次郎の呪いの罠を疑う当主は汐路に調査を依頼する。そんな中、町の歴史の暗部と呪いの因果を暴露した本が出版され、ネットを中心に早瀬をバッシングする風潮が広がっていく。正義の名の下に暴走する人々の悪意。これも時を超え張り巡らされた呪いの連鎖なのか?事件の陰に潜む元上司石丸の思惑とは?絡み合うすべての謎が鮮やかに解き明かされる、怒涛の書き下ろし完結編!

著者等紹介

川崎草志[カワサキソウシ]
1961年愛媛県生まれ。京都大学理学部動物学科卒業。セガ・エンタープライゼス、バーチャルゲームセンターなど、ゲーム制作会社に勤務し、『長い腕』で第21回横溝正史ミステリ大賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

104
とうとうこのシリーズも完結です。遥か昔に、建築物に仕掛けられた罠で住む者の心が歪み、仕掛けた当人が死して尚、憎悪の連鎖で呪いが続いてゆく、という今まで読んだ事のない設定はよく出来ているな、と感心頻りです。今作も過去と現在、視点が入れ替わる構成で読者を惹き付け、近江敬次郎の最期、石丸と早瀬の因縁が明らかに。今回はゾクゾクと怖い、いうよりは何だか悲しい気持ちで読み終わりました。冒頭と最後に出てくる作者の献辞も少し、気になりました。2014/09/26

マコポン

87
三部作の完結編です。一作目ほどのインパクトはなかったがなかなかいい作品だった。でも、なんかあっけない幕切れだったかな。川崎さんの別の作品も機会があれば読んでみたい。2014/04/23

yu

73
長い腕の完結編。情報をちょっと操作するだけで、人の心を悪い方向に導いてしまう。そこから始まる負の連鎖。人間の集団心理とういか、深層をついたような展開に、怖さを感じた。 現実にも十分起こりうることなのでは?と思わずにいられない。 野沢尚の「砦なき者」を連想してしまった。 しかし、主人公といい村上少年といい、無謀な人々が多すぎる(苦笑)。もう少し慎重に生きようぜって言いたい。2014/11/12

dr2006

55
長い腕シリーズの完結編「弔い花」、作品の主題の一つとして歪んだ「執念」が挙げられるが、約160年の時の流れと登場人物といったプロットを維持しながら、このシリーズを書き上げた作者の真っ直ぐな執念を感じる作品だった。登場人物の多さに困惑気味だったところで、巻頭にはネタバレにならない程度の人物構成図があって、読むには大変重宝した(笑)因果応報、伏線の総回収となるか?早瀬の町と人々に巡らされた呪いの正体とは・・。シリーズを通して読めてよかった。夏にピッタリのクールな作品。2018/08/11

Yuna Ioki☆

53
563-174-30 シリーズ完結。ほ〜、そうきましたか。汐路と石丸が出会わなければ早瀬の問題も解決しなかったのだろうけれど、二人が出会ったことによってより被害が大きくなったのも事実。どちらにしても、起こるべくして起こった事件なのかも。偶然は必然、そんな感じ。2014/05/25

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