出版社内容情報
シリーズ累計3300万本を超えるヒット作「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」を完全ノベライズ。コブラ部隊、ザ・ボスとの対決。「メタルギア ソリッド」始まりの物語。
内容説明
1964年8月24日、冷戦下のソ連上空、3万フィートを飛行するガンシップから、ひとりの男が舞い降りた。彼の暗号名は“ネイキッド・スネーク”。一度は西側に亡命したが返還された男、「悪魔の兵器」開発者のソコロフを奪還するために単身潜入したスネークを待っていたのは、師匠でもあるザ・ボスと、彼女が率いるコブラ部隊だった。避けられないザ・ボスとの対決。ここから「メタルギア」の物語が始まる―。
著者等紹介
長谷敏司[ハセサトシ]
1974年、大阪府生まれ。関西大学卒。『戦略拠点32098楽園』で第6回スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2009年、『あなたのための物語』が第30回日本SF大賞と第41回星雲賞に、11年に短編『allo,toi,toi』が第42回星雲賞短編部門にそれぞれノミネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
END
27
もう10年以上前に発売されたゲーム。発売日に買ってやったことを思い出す。読んでいるとプレイしたシーンを思い出す♪シャゴホットとバイクで並走するシーンが特に印象的です。正義とか悪では語りきれない、ゲームだけにしておくには勿体ない内容とは思っていたけど、ノベライズされてスネークの弱い部分やコブラ部隊の過去が描かれていて、より世界観に浸れた。段ボールは必需品だと思っていたけど、上手いこと潜り込んでくれていたのが嬉しかった。2015/11/08
那由多
23
このゲームの熱狂的なファンから強制的に渡されたが、私はしたこともなければ興味もなかった。主人公はネイキッド・スネークだが、ザ・ボスとコブラ部隊の物語だった。読後にそれぞれの死の裏を振り返ると、胸に迫るものがある。オセロットは、敵側にしておくには惜しい魅力があった。2020/05/02
磁石
19
ゲームでは多くは語られなかった、コブラ部隊やヴォルギン大佐の過去と心境が、なるほどそういうことだったのかと改めて見直せる今作品。ゲーム自体はMGSシリーズの中でも名作中の名作で、凄まじいプレッシャーがあっただろうと思うけど、それを見事クリアしてくれて大満足。ゲームをプレイしている人からの視点で描かれているであろう今作は、主観ほど感情と内省に揺れてはいなく俯瞰ほど機械的でも冷めてもない。バランスが取れてて、ゲーム体験が蘇ってくるよう。……オセロットは、3における唯一の癒しキャラだったと気づかされました。2014/02/24
CCC
18
ゲームは未プレイ。ただ予備知識があまりなくても読める内容で理解はしやすかった。二つ名を持つ敵を一人ひとり倒していくのはじつにゲームらしい。しかし描写は上手いと思うが、やっぱり戦闘はゲームでやるものなのかなあと思ったりもした。楽しそうなトンデモ兵器が出てくる時とか特にそう感じた。でもラストは良かった。そこに至るまでに心理や関係性の描写を積み重ねているのもあって、しっかりと感傷を残してくれた。2022/01/03
薄荷飴
17
ゲームをプレイした当時はまさかMGSで泣かされるとは思いもしませんでした。そんな印象深いゲームのノベライズということで回想しながら読みました。オリジナルの描写は原作の世界観をさらに膨らませ、キャラクターの心理描写には「そんなことを思っていたのか」と思わせるものがあり、アクションやサバイバルな感じなど、ゲームをプレイしていればニヤリとくるところもあるなど、伊藤計劃氏のノベライズとはまた別のベクトルの丁寧さがあり、極めて質の高い作品でした。2014/02/26