角川文庫<br> 城は踊る

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角川文庫
城は踊る

  • 岩井 三四二【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 角川書店(2012/12発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 391p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041006122
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

この城攻め、なにかおかしい――。緊迫の城攻めエンタテインメント!

急な陣触れと、無理難題の主命、そして敵方には貴族出の女城主。矢玉飛び交う戦場で運と欲に翻弄される人びとは、生き残りと恩賞をかけ、不可解かつ厄介な城攻めに向かうが……。

内容説明

今回の陣触れはひどく急だった。神子田久四郎らが参陣した青山信濃守の軍勢は、国境にある敵城へと向かっていた。城主・武田左近将監の討死の報せを聞き、急ぎ出陣したにもかかわらず、榎沼城はすでにいくさ支度を調えて待ち構えていた。この城攻め、何かおかしい―。無理難題の主命、敵方には貴族出の女城主。矢玉飛び交う戦場で運と欲に翻弄される人びとは、生き残りと恩賞をかけて駆け回る。

著者等紹介

岩井三四二[イワイミヨジ]
1958年岐阜県生まれ。小説現代新人賞、歴史群像大賞を受賞後、2003年に『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞を受賞し、作家生活に入る。同年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞を、08年には『清佑、ただいま在庄』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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松風

16
岩井三四二らし~い、戦国もの。陳腐な、勇ましく、かっこいいだけの〈武将〉モノの鋳型とは一線を画す。〈戦争〉に、なんの〈義〉もあったもんじゃない。ならば、麻喜様もあっぱれな戦さぶり、と読んだ。2014/03/28

pdango

11
★★★☆☆有名な武将は出てこない、名もなき人々目線のいくさ。ほんとのとこ、こんな感じだったんだろうなぁと思う。2016/06/10

蕭白

11
面白かったです。プロローグでの謎が、しっかりエンディングで解き明かされていました。主人公の奮闘ぶりも◎でした。争いの切なさもにじみ出ていたように思いました。2016/01/11

みどらった

4
城攻めを下層の地侍の視点から見る。上から岩を落とされて大けがする者。苦労して奪った曲輪が夜中にあっという間に奪いかえされる。思いもかけない火縄銃の威力。戦い慣れして器用にふるまう奴。賞金に目がくらむ奴。戦う前の緊張感。終わった後の安心感。伝わってくる。2016/12/28

キャプテン

3
★★★★☆_コメント追記。痛快、歴史エンターテイメント。“城攻め”を現場の下っ端目線で臨場感たっぷりに描く。下っ端目線でも、今回の城攻めの違和感を感じ、同じ目線で何かあるぞ、と思わされる。上は大義名分だのなんだのを振りかざしているが、下っ端はそんなん大して気にしていない。気になるのは飯と報酬のこと!面白い。歴史小説好きなのにこの本を読んでいないのなら、単に損してます。歴史小説好きじゃなくても楽しめます。臨場感がすごい。2016/02/27

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