角川新書<br> 日本型組織の病を考える

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角川新書
日本型組織の病を考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040822662
  • NDC分類 304
  • Cコード C0230

出版社内容情報

公文書改竄、セクハラからパワハラまで……繰り返す不祥事の本質は何か。なぜ日本型組織では、同じような不祥事が何度も繰り返されるのか? 2009年に自身も「郵便不正事件」で検察による冤罪に巻き込まれた村木氏が、この病理に対して初めて口を開いた。


どうして、当時の検察は証拠を改竄しなければならなかったか? あの経験を踏まえ、頻発する公文書改竄やセクハラ、パワハラなど日本型組織の不祥事を「建前と本音」というキーワードで読み解いた時、何が見えてくるのか?


さらには、冤罪のち厚生労働事務次官まで務めたからこそ知ることのできた、硬直化した日本型組織を動かす「静かな改革」とは? 退官後も「若草プロジェクト」などで世直しを続ける村木氏が、諦めずにこの国を変えるために世に問うた渾身の書。


解説:猪熊律子氏(読売新聞東京本社編集委員)


〈内容例〉
2009年6月14日、まさかの「たいほ」/話をつまみ食いして作られる供述調書/フロッピーの記録から崩れた検察のストーリー/証人喚問で次々と明らかにされたでたらめ/まさか検事が証拠を改竄していたとは/勾留期間中、読み通した一五〇冊の本/あどけない少女たちが薬物に染まる悲劇/決裁文書の改竄は前代未聞の出来事/軌道修正できない組織の「共通点」/官僚は本当に「劣化」してしまったか/糾弾するだけでは問題は解決しない/「『連立方程式』を解く」のが公務員の仕事/「同質性」の弊害を打破する「他流試合」/公務員を「褒めて」伸ばせば市民も得をする/日本初の「セクハラ研究会」を作った理由/事務次官の仕事の要諦は人事と危機管理/「若草プロジェクト」が誕生したきっかけ/「公的支援はJKビジネスに負けている」/地域の中で更生する仕組みをどう作るか/「諦めない」ことが、日本を変える力になる……ほか

第1章 国家の暴走に巻き込まれた日
第2章 拘置所で目にした日本社会の陰
第3章 日本型組織で不祥事がやまない理由
第4章 公務員はこれからどう生きるか
第5章 村木流「静かな改革」の極意
第6章 退官後も「世直し」を続ける
終章  闘いを支え続けてくれた家族へ

村木 厚子[ムラキ アツコ]
著・文・その他

内容説明

財務省の公文書改竄から日大アメフト事件まで、なぜ同じような不祥事が繰り返されるのか?かつて検察による冤罪に巻き込まれ、その後、厚生労働事務次官まで務めたからこそわかった日本型組織の病の本質、そして変わらないこの国を変える「静かな改革」とは。

目次

第1章 国家の暴走に巻き込まれた日
第2章 拘置所で目にした日本社会の陰
第3章 日本型組織で不祥事がやまない理由
第4章 公務員はこれからどう生きるか
第5章 村木流「静かな改革」の極意
第6章 退官後も「世直し」を続ける
終章 闘いを支え続けてくれた家族へ

著者等紹介

村木厚子[ムラキアツコ]
1955年高知県生まれ。高知大学卒業後、78年、労働省(現・厚生労働省)入省。女性や障害者政策などを担当。2009年、郵便不正事件で逮捕。10年、無罪が確定し、復職。13年、厚生労働事務次官。15年、退官。困難を抱える若い女性を支える「若草プロジェクト」呼びかけ人。累犯障害者を支援する「共生社会を創る愛の基金」顧問。伊藤忠商事社外取締役。津田塾大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やすらぎ🍀

107
育児休業制度が無かった頃の子育ての話、セクハラ、介護、福祉、自殺、生活困窮者対策と、今に繋がる厚生労働業務をされてきた、長き公務員人生の話は大変興味深かったです。その終盤で起こった事件。逮捕、冤罪、無罪!検察の問題、勾留期間の話、著者のお人柄、出会った方への感謝の心。 そして、本を読むことが好きなんですね。勾留中、差し入れられた150冊の本を読んだそうです。推理小説がお好きなようです。 退官後もご活躍されております。2020/11/07

なかしー

99
著者経歴:大卒後、キャリア組として厚生労働省に従事、2009年に大阪地検特捜部によって逮捕⇒1年3カ月後に無罪判決を受け、「復職」して、最終役職で官僚トップの厚生労働事務次官まで務めた仕事人。 内容:検察の不祥事で冤罪逮捕された自身の経験から「日本型組織の病」を考える。 感想:他のレビューでも多くありますが、8割がた村木氏の体験談を綴ったエッセイ本なので、新書によくあるタイトル詐欺感な所もある。 それが気にならなくなるほど、稀有な経験とそこからの活動には非常に刺激になった。2022/01/07

ハッシー

98
★★★☆☆ 検察による冤罪で逮捕され、その後、官僚トップを務めた著者が半生を振り返る。日本型組織の問題にも触れられているものの、それは一部であり、表題が少しミスリードな感じがする。著者が本書で明かす冤罪事件の経緯を読むと、歯止めの利かない検察組織に一般人が対抗するのはほぼ不可能と思えた。このような不祥事に対し、個人を責めるのではなく、組織として対策することを常に考えて行動されてきた著者には頭が下がる。2019/03/08

hatayan

91
冤罪で逮捕され、その後厚生労働省の事務次官に登り詰めた村木厚子氏の自叙伝。誤りを認めず証拠の改竄まで行う検察に近年の官僚の腐敗を重ね合わせます。 著者が強調するのは「静かな改革」。不本意なお茶くみを時間をかけてやめていったこと、地味で平凡でもコツコツと一生懸命働いていれば責任ある仕事を任されるようになっていたと説きます。 政策の意思決定に至る選択肢を国民や政治家に向けて示すことが公務員の仕事でありやりがい。著者は現在、貧困に陥る若者を支援するNPO法人を立ち上げ、良き市民になることを終生の目標とします。2020/04/20

kaoru

60
「検事が勝手にストーリーに合った調書を作って、そこからバーゲニングが始まるんだ」著者の弁護を担当した弘中弁護士のこの言葉がすべてを語る。証拠の改竄までして著者を陥れようとした検察に著者が対抗できたのは、家族の紐帯や父の教えもあるが、著者の強靭な精神力の賜物だろう。「日本型組織」の問題点を指摘しているが、同質性の高い男性中心の社会にはありがちの事だと思う。辛い体験を経て「若草プロジェクト」など社会的弱者に一層の援助の手を差し伸べる村木さんのしなやかな強さに打たれ、こうした官僚が増えて欲しいと心から思った。2020/08/16

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