角川新書<br> 現場から見上げる企業戦略論―デジタル時代にも日本に勝機はある

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角川新書
現場から見上げる企業戦略論―デジタル時代にも日本に勝機はある

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040821528
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C0233

出版社内容情報

なぜ日本企業は飛躍のときを迎えるのか。デジタル化に打ち克つ企業戦略論。本書は、日本を代表する経営学者が2020年に「明るい日本経済」を手に入れるため、いま考えているすべてを詰め込んだ「慎重な楽観論」である。

グーグルやアマゾンなどアメリカのIT企業が世間を賑わわせるなかで、現場の力を強みにしてきた日本経済への悲観論は根強い。だが藤本氏はいう。「現場現物の洞察や産業経済の論理に基づかない悲観論は何も生まない」と。

ならばなぜ、日本企業はついに飛躍のときを迎える、と確信できるのか? 壮大な歴史論、緻密な経済理論、そして実証経済学の知見が総動員されたうえで、本書ではその根拠が明らかにされる。

さらには、そうした日本企業の「現在地」を理解したうえで、いま採用すべきはどのような戦略か? IoT、インダストリー4.0の本質までをも明らかにしながら展開される議論は、現場はもちろん、本社の人間も必読である。


【本書の内容】
「3Dプリンタ革命」の流行は終わったが/下から「トヨタ・ショック」を見上げてみれば/「強い赤字企業」「弱い黒字企業」とは何か/フィロソフィーは近江商人の「三方よし」/上から見下ろす歴史観とは異なる現場の歴史/敗戦国の日本に吹いた歴史的・地理的な追い風/擦り合わせ型製品が強い理由を文化に求めるな/冷戦終結後、中国の製造業が一気に台頭した理由/ものづくりの現場史に「失われた二十年」はない/「円安だからとりあえず国内回帰」ではない/現場のジレンマを乗り越える「戦うマザー工場」/産業レベルのレッテル貼りはもはや意味がない/二〇二〇年以降、自動車産業はどうなるか/日本企業は「強い補完財戦略」で勝ち抜け/ドイツがインダストリー4.0を進める真の理由/現場にとって重要なのは「IoT」ではなく「IfT」/工場のインテリジェント化はほんとうに進むのか?/「社内イノベーター」が大企業のあり方を変える ……ほか

序章 悲観論に惑わされると企業は選択を間違える
第1章 経営学と経済学の知見が導く「ものづくり理論」
第2章 「現場から見上げる」戦後産業史とは何か
第3章 「グローバル能力構築競争」と日本企業の勝機
第4章 IoT、インダストリー4・0の本質を見極めよ
終章 二〇二〇年、明るい日本経済を手にするために


藤本 隆宏[フジモト タカヒロ]
著・文・その他

内容説明

IoTやインダストリー4.0の波に日本は呑み込まれるのか?「現場から見上げて」みれば、俗論と違うこの国の強みが見えてくる。壮大な歴史観、緻密な経済理論、実証経営学から導かれる、どこにもない企業戦略論。

目次

序章 悲観論に惑わされると企業は選択を間違える
第1章 経営学と経済学の知見が導く「ものづくり理論」
第2章 「現場から見上げる」戦後産業史とは何か
第3章 「グローバル能力構築競争」と日本企業の勝機
第4章 IoT、インダストリー4・0の本質を見極めよ
終章 二〇二〇年、明るい日本経済を手にするために

著者等紹介

藤本隆宏[フジモトタカヒロ]
1955年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。三菱総合研究所を経て、ハーバード大学ビジネススクール博士課程修了(D.B.A)。現在、東京大学大学院経済学研究科教授、東京大学ものづくり経営研究センター長。専攻は、技術管理論・生産管理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さきん

27
製造業への特に地方の中小企業への明るい展望を説く。とはいうものの、海外からの競争には晒され続けるし、海外にもある程度の拠点は会った方が良いとアドバイス。中国を初めとした新興諸国の賃金が上がり、ITに関わる激しい主導権争いも大敗したが一応は落ち着いてきた。再び、日本の得意とするすり合わせ型の産業がITも混ぜこんだ形で起きてくるのではないかと考察。2019/01/13

Yuki2018

6
現場も見ず、経済論理も学ばず「日本の製造業は終わる」等の悲観論を撒き散らす一部の学者やジャーナリズムへの反論。現場を知る立場からの慎重な楽観論は頼もしい。ポスト冷戦期に、日本製造業は競争に敗れたかに見えるが、これは冷戦期間に生じた中国との極端な人件費差などの特殊要因が主因であり、既に差は小さくなった。今では能力構築で競争する段階に入っており、日本の良い現場が真価を発揮できる環境になった。本社もそうした歴史観を持つべしとの主張。悲観論の中で縮こまった日本人の心を溶かすのは難しいが、非常に共感できる試みだ。2021/08/25

牧神の午後

5
製造業、特に著者の専門分野の組立製造業はあまり詳しくないのだけど、すり合わせ型=自動車産業を中心とした複雑な機器の製造での日本の強みの構築は、戦後の経済成長と労働力不足の時代背景もあってのことなのだけど「現場」はその後のバブル崩壊や金融危機の時代も能力構築に努めて競争力を向上させたので必要以上に日本オワタ的悲観論に支配さっるひつようははない。一方でICTを中心としたプラットフォーム企業など競争の土壌が変わっている部分は、本部での戦略策定に左右されるので、本場の強化と現場連携が必要というのは納得。 2019/06/23

ふなこ

4
すごく力強い言葉がたくさん書かれた本。製造業には「失われた20年」なんてない、現場は厳しい間にも選ばれるために「裏の競争力」を伸ばしてきたのだと言う部分が中でも印象的であった。現場を知ってるからこその経営戦略が語れる人になりたい。2021/10/26

spike

3
産業界の皆さん、ヒステリックな悲観論にポーッと陥っていないでもっと元気出して地道に頑張ろうぜ、ということをファクトベースでロジカルに語り続ける本。ホントにそう割り切れるか?と思いつつ読んでいて元気は出る。2018/10/24

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