角川新書<br> デモクラシーは、仁義である

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角川新書
デモクラシーは、仁義である

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  • サイズ 新書判/ページ数 241p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040820897
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0231

出版社内容情報

民主主義は基本、出来が悪い!「でも必要なんだ」と言える理由、示します。○○さん、それは“筋”が通らねえ

民主主義は出来が悪い。だが、別れられない。
そのワケ、はっきりさせましょう。

結局は多数決、選挙結果がすべてだ。 
決定に時間がかかりすぎ、無駄だ。
素人にいったい何がわかる、衆愚政治だ。
世界は不平等、平等なんて絵空事だ。
国策に反対するなら国を出て行くべきだ。etc。
出来の悪い制度に尽きぬ世の批判、そのすべてに答える!!

肩肘張らない言葉で、熱く政治を語る。
注目の政治学者が全精力を注いだ、最も優しく、最も深く、最も納得いく、デモクラシーがこの世にあるワケ。

いったい我々は、デモクラシーで何が出来ていて、何が出来ていないのだろうか?
■決め事の基準は売り上げではない
■「人としていかがなものか?」という「仁」で捉える
■多数決は「暫定的気圧計測」と考える
■「現実」と「道義」両方の基準を使う
■お国に同調しない人を育ててお国を強める
■痩せても枯れても自力で政権交代した意義を認める

はじめに――あなたの民主主義批判はおおよそ正しい

第一章 そう考えるのも無理はない――デモクラシーじゃダメだ
【1 合意形成の効率化を――市場は待ってくれないし】 
【2 一般市民には政策判断能力はない――政策エリートに任せよ】
【3 民主主義とは多数決のことだ――デモなど要らぬ一発勝負】
【4 世界は不平等じゃないか?――平等なんて絵空事だ】
【5 民主主義は反日じゃなくねぇ?――民主政と国家意思】

第二章 それでもやはりデモクラシーを少し擁護する
【1 決め事の基準は売り上げでない――政治は経営ではない】
【2 エリートも庶民もみんな「間違える」――そのユルさが秘訣】
【3 選挙がすべてなら議会は要らない――多様な解釈データが必要】
【4 自分は平等に扱われなくても良いと考えますか?】
【5 お国に同調しない人を育ててお国を強める――ひとつの離れ技】

第三章 デモクラシーの処方箋
【1 できていること1――政権交代】
【2 できていること2――「とりまデモっしょ?」の日常化】
【3 隠れた問題1――壮大なる未解決基本問題】
【4 隠れた問題2――格差とビッグ・ワン構造】

第四章 デモクラシーのために習慣を変えてみる
【1 純粋合戦をやめる】
【2 言葉を豊かにするのにかかる費用はケチらない】
【3 空気ではなく言葉に縛られることにする】
【4 我々の政治は「よりまし選択」だと諦める】

おわりに――デモクラシーは、仁義である

岡田 憲治[オカダ ケンジ]
1962年、東京都生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了(政治学博士)。専修大学法学部教授。研究対象は、現代デモクラシー思想、民主政治体制。関心領域は、民主政の基礎条件、日本社会論、アジア・太平洋戦争史、蹴球。著書に『権利としてのデモクラシー』(勁草書房)、『言葉が足りないとサルになる』『静かに「政治」の話を続けよう 』(いずれも亜紀書房)、『働く大人の教養課程』(実務教育出版)、『ええ、政治ですが、それが何か?』(明石書店)、『「踊り場」日本論』(小田嶋隆と共著、晶文社)など。

内容説明

民主主義は基本、出来が悪い。だが、ヒットラーの言いなりになる人生は良くない。だからこそ、自分も他人も説得できる「民主主義は大事」と言える理由を人は知りたいのだ!その悩みに答え、出来の悪い制度に絶望しない“大人の付き合い方”を示す。

目次

はじめに―あなたの民主主義批判はおおよそ正しい
第1章 そう考えるのも無理はない―デモクラシーじゃダメだ
第2章 それでもやはり、デモクラシーを少し擁護する
第3章 デモクラシーの処方箋
第4章 デモクラシーのために習慣を変えてみる
おわりに―デモクラシーとは、仁義である

著者等紹介

岡田憲治[オカダケンジ]
1962年、東京都生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了(政治学博士)。専修大学法学部教授。研究対象は、現代デモクラシー思想、民主政治体制。関心領域は、民主政の基礎条件、アジア・太平洋戦争史、蹴球(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

27
うーん、このひとの本、2冊目だけど、ダメだなあ。生理的に受け付けない。大学教授とは思えぬ品のない文章。言ってる事もいまひとつ。キャッチーなフレーズを散りばめて、PVを稼ごうとするネットの文章みたい。もうこの著者の本は読まないと思う。2019/07/10

ntahima

20
【Kindle-20】デモクラシーのネガティブな面について自問自答しながら話がぐるぐる回る。末尾に『我々がなすべきことはそれほど複雑なことではありません。「間違えてしまいました」、「訂正しますね」、「(ご指摘)ありがとうございました」です』という言葉が出てくる。余りにも平凡な結論だが「じゃあ、あなたはできていますか?」と聞けば、「勿論」と答えられる人がどれだけいるだろうか?著者は又言う。「間違えることが信頼を失わせるのではありません。それを誤魔化そうとしたり、黙殺したりするから信頼を失うのです」仰る通り!2017/02/20

kochi

20
「デモクラシーとはなんぞや?」と問うことさえも、当たり前にすぎることとして、忘れてしまっていたが、そんな状態からも、本書を順にそって読めば、問題点・課題から、著者の考える処方箋まで理解できそう。一つ例を引く。当時としても最も先進的であった「ワイマール憲法」の下で、ヒットラー政権が誕生したことで、軽視されていることは、ナチスにより、「自由主義的な新聞メディアや言論人が次々に暴力的なテロルを受けていたこと」。これはこころして、覚えておかなければと。2017/01/29

すがの

4
政治学者が、民主主義に対する漠然とした疑問、「民主主義では決定に時間がかかる」「一般人に政策判断能力はない」「多数決に過ぎない」といった疑問を一度「そう考えるのも無理はない」と飲み込んだうえで、真剣に向き合う著作。SEALDsを揶揄していた人々であるとか、民主主義について漠然とした批判意識を持っている人に、読んでみてほしい一冊である。/「デモクラシーが大切なのはそれが人々に根源的な権利をもたらすからなのです」、「「それはおかしいではないですか」と声帯を震わせ、街に出ることは「生きること」と同義である」。2016/08/19

てっちゃん

3
デモクラシーへの素朴な疑問を丁寧に答えてくれる良書。様々な批判があっても、デモクラシーを上回る政治体制はないことが実感できる。2016/10/07

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