角川新書<br> 成長なき時代のナショナリズム

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角川新書
成長なき時代のナショナリズム

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040820477
  • NDC分類 311.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

はびこる排外主義、広がる格差の正体を綴った新・論考

拡大することを前提につくられてきた近代社会が拡大しない時代に入った21世紀、国家と国民の関係はどうなっていくのか。排外主義や格差の広がりで新たな局面をみせるナショナリズムから考察する。

第一章 ナショナリズムの新局面
第二章 パイが拡大しない社会という現実
第三章 変容する世界のパワーバランスのなかの日本
第四章 これまでの常識からどう脱却するか
第五章 ナショナリズムを否定するのではなく、つくりかえること

内容説明

パイが拡大することを前提につくられてきた近代社会が拡大しない時代に入った21世紀、国家と国民の関係はどうなっていくのか。排外主義や格差の拡がりで新たな局面をみせるナショナリズムから考察する。

目次

第1章 ナショナリズムの新局面(いま高揚するナショナリズム;なぜ日本は慰安婦問題でつまずいてしまうのか;ナショナリズムを否定しても始まらない)
第2章 パイが拡大しない社会という現実(成長しか知らない資本主義が、成長しない時代に入る;誰も経験したことのない縮小社会の先行き;低成長時代のリアリティに向き合う政治意識)
第3章 変容する世界のパワーバランスのなかの日本(覇権を争うパワーバランスの変化;歴史問題のなかの日本の外交;議論の盲点を探る)
第4章 これまでの常識からどう脱却するか(なぜ脱成長論はダメなのか―ただし財政は成長論と切り離さなくてはならない;縮小社会のなかで多様性をどう活用するか;分配でナショナリズムは抑えられるのか?)
第5章 ナショナリズムを否定するのではなく、つくりかえること(ナショナリズムが排外主義にむかわないために)

著者等紹介

萱野稔人[カヤノトシヒト]
1970年、愛知県生まれ。哲学者、津田塾大学教授。専門は哲学、社会理論。パリ第十大学大学院哲学科博士課程修了。博士(哲学)。現在、朝日新聞「未来への発想委員会」委員、衆議院選挙制度に関する調査会委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆうきなかもと

10
「国民主権の考えがナショナリズムそのものであることを理解せずに、外国人排斥の主張だけをナショナリズムと批判しても、理論的にはまったく説得力をもたないのである。」 ヘイトスピーチや嫌韓、嫌中のようなことが起こる背景やそれをどう乗り越えるのかについて主張した本。著者らしく、極めて現実的かつ論理的で、さらにわかりやすい内容。2015/10/29

tolucky1962

9
①排外主義的ナショナリズムの原因が縮小する社会的パイにある:これには納得です。ナショナリズム批判派もこれに気づかないのも確かだし、現政権がパイ拡大時代の政策のままなのも問題。②ナショナリズム批判派の国民主権論者もナショナリズムだ:これには疑問も感じる。学問的定義はそうかもしれない。が、根本に共通点があっても違いもあると思う。ナショナリズムに対するものは世界政府のみでもないのでは?パイ縮小の時代に格差をなくして戦争を回避できるか..ベーシックインカム否定論をここでなぜ強く書いているのかも少し疑問。2015/11/05

hk

6
新しい視座をたくさん得ることが出来る1冊だ。とりわけ特定秘密保護法案を例に挙げて、リベラル派の国民主権を楯にした反体制言論が、ナショナリズムに立脚しているという見解には脱帽である。それ以外にも「一票の格差は地方-中央の所得格差是正の均衡装置」「ベーシックインカムは生産と存在意義の関係を無視したシステム」「カネには困らぬ北欧で極右政党が台頭した訳」「コンクリートからヒトにと団塊の世代の不可分な関係」「ナショナリズムという土俵の上で、国民の範囲をどうとるかがリベラルと保守の分水嶺」など含蓄がてんこ盛りだ。2015/12/25

まゆまゆ

4
今の日本にはびこるナショナリズムは、社会的なパイが減少しながらも負担だけが増え続けているという実感がもたらしているものではないか。また、自分たちが貧しい暮らしをしているのになぜ外国人を……という問題意識がさらにナショナリズムを高揚させている。排外的なナショナリズムではなく、自国のことを本気で考えるナショナリズムに内側から作り替えていく必要性を説く。2015/12/07

よし

3
「いまのナショナリズムの高揚の背景にあるのは…日本社会における「パイの縮小」に対する危機感である」のだから、ナショナリズムが排外主義に陥らないように、内部からつくり変えることが必要である、という主張の本。ナショナリズムをキーワードに従軍慰安婦問題や低成長期における経済政策、安全保障など幅の広い話題が取り上げられていて面白かったです。2015/12/12

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