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内容説明
エリザヴェータの力を借りバーバ=ヤガーを退けた“ウルス”ことティグルだったが、その矢先に魔物の力で見知らぬ森の中に飛ばされ、ムオジネル人ダーマードと出会う。ティグルの消息を探るダーマードに剣を突きつけられ、ティグルは絶対絶命の危機に。一方、エレンの命令を受けたリム、マスハスとティッタの三人はついにルヴーシュの公都にたどり着いた。同じく公都に帰還したエリザヴェータは、あらためてバーバ=ヤガーと戦うことを決意する。さらにガヌロンが暗躍し、ブリューヌとジスタートに新たな動乱の火種を撒く。混沌が加速して世界が人知の及ばない狂気を帯びていく中、時代が、英雄の復活を待ち望んでいる―大人気美少女ファンタジー戦記、第10弾!
著者等紹介
川口士[カワグチツカサ]
1979年生まれ。2006年、第18回富士見ファンタジア長編小説大賞にて『戦鬼』で大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
51
自分の情報を探りに来たムオジネル人ダーマードと出会ったティグル、そしてエレンの命令を受けたリム、マスハスとティッタの邂逅。各陣営それぞれが策謀を巡らせて暗躍する中で、過去の因縁と決着を付けることになったエリザヴェータの物語でした。ついに記憶喪失だったティグルも復活しましたが、これはこれであるべきところに戻った感。しかしこういう状態になってくるとティグルは今後どうするのかな?とは感じましたね(色んな意味で)。今巻までの第二部でいろいろ広げていった物語を踏まえて今後どう進めていくのか。第三部が楽しみですね。 2015/02/04
Yobata
46
廃教会から飛ばされたウルスは帰還途中でリムやティッタに出会うも自身がティグルであることを未だ思い出せずにいた。先に公宮に戻っていたエリザヴェータは因縁のあるバーバ=ヤガーとの決着をつけるためヤガーの行方を探す事に…。第二部完。バーバ=ヤガー戦,ティグル復活回。ようやくティグルの記憶が戻ったかw一番健気なティッタが元に戻すんじゃないかと思ったけど、やはりエレンが,それも命の危機というバッチシのタイミングで復活とはさすがwエリザも今まで縋ってしまっていた「力」とそれを渡したヤガーと決別,対決するため→2015/02/13
コリ
42
記憶が有ろうが無かろうが、相変わらず敵だけでなく男女問わず人の心も射るティグルがイイ主人公っぷり。しっかりエリザヴェータも虜にしたしな(笑)長かった第二部も終結。数多いヒロイン達の中で、リムが特にベタ惚れなんだなーって思ったり。なんだかんだ言ってティグル自身の幸せを一番に考えてるワケだし。健気だけどもっと積極的になってもいいんじゃないかな。そしてタイトルにもなっている『魔弾の王』という単語が遂に登場。黒い弓の正体と共にこの先の物語に本格的に関わってきそうで展開が一層気になってしまう。第三部もすごい楽しみ。2014/11/16
まりも
38
第二部完結。ティグル復活、エリザヴェータの掘り下げにエレンとの再会、バーバヤガーとの決着と盛りだくさんの1冊。初登場時は良い印象の無かったエリザヴェータでしたがこの第二部を通して彼女の魅力がよく伝わりました。エレンに負けず劣らずのヒロイン力で良いライバルになりそう。マスハス卿が年長者らしい活躍の仕方をしてたのも良かった。ヴァレンティナが不穏な動きを見せ魔物側も積極的に動き出し「魔弾の王」という単語が出てきたりと3部でどう回収していくのか非常に楽しみです。2014/10/24
T.Y.
37
ウルス(ティグル)はムオジネルの密偵ダーマードと同行した末に、マスハス、リム、ティッタと再会する。他方でエリザヴェータは一人バーバ=ヤガーと決着をつけようと…。ようやくのティグル復活。時間をかけたが、エリザヴェータの救済にそれだけかかったか。ガヌロンの正体についても新たな示唆が。今回は合戦が最後に来たが、少し消化試合の雰囲気が。第1部に比べると何が区切りか分かりにくい第2部完だが、魔物のことを徐々に前面に出しつつ、政治面でも今後の激動の種を蒔いたという感じ。第3部では一気に回収に向かうのを期待したい。2014/10/23