内容説明
女用心棒バルサが生まれ故郷のカンバル王国にもどった。その昔、地位も名誉も捨て自分を助けてくれた養父ジグロの汚名をそそぐために。日本児童文学者協会賞。路傍の石文学賞受賞。
著者等紹介
上橋菜穂子[ウエハシナホコ]
立教大学博士課程単位取得。専攻は文化人類学。オーストラリアのアボリジニを研究。女子栄養大学助手を経て、川村学園女子大学助教授。著書に『月の森にカミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、サンケイ児童出版文化賞)『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)(路傍の石文学賞)『虚空の旅人』『神の守り人“来訪編”“帰還編”』(小学館児童出版文化賞)『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)などがある。2002年、巖谷小波文芸賞受賞
二木真希子[フタキマキコ]
愛知教育大学美術課程卒業後、テレコムアニメーションフィルムに入社。フリーを経て現在はスタジオジブリでアニメーションの原画を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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昼夜
51
前巻とはうってかわってとても静かでバルサの過去を内省する物語だったので「精霊の守り人」の中のジグロとバルサの修行シーンなどを思い出してよりキャラクターに思い入れが強くなりました。過去を清算したバルサが家に帰ってきたらタンダとどんな会話をするのか気になるのではやく次の物語が読みたくなります。2016/08/19
まりお
47
バルサの中にあった怒り。ジグロの魂。故郷に帰ったバルサが向き合ったもの、そして解き放たれたもの。最後の槍舞いは、きっとバルサとジグロが過ごした時間の、終着点だったのだろう。2018/02/01
ゆきちん
37
三十路のヒロイン、バルサが過去と向き合うために25年ぶりに故郷に戻った。師匠で養父のジグロは汚名を着せられていて…いやー盛り上がった!興奮した!切ないし!感動した!世界観がしっかりしてるから安心して入り込めます。この巻は大人向けでしょ〜?と思ってしまう。あらためて、このシリーズ面白い。2016/05/14
ゆき
35
11月課題本。普段ファンタジーは苦手であまり読まないけど、このシリーズは読みやすくスラスラと読めました。バルサが過去の傷と向き合うために、生まれ故郷のカンバル王国へ帰ってきた。終盤のバルサとジグロの思いのぶつかり合いは、胸が締め付けられた。バルサが過去や哀しみを昇華できて良かった。そして、最初は妹のジナより頼りなく見えたカッサだったけど一連の出来事を通してとても頼もしい男性に成長したのも魅力的でした。2019/10/29
美紀ちゃん
33
闇の守り人 軽装版では初めてですが、再読です♬育ての親との戦い!上橋菜穂子さんのお話はどれも大好きです。守り人シリーズを読み直しています。 https://ameblo.jp/mikann-1124/entry-12461016412.html 2019/05/13