雪だるまの雪子ちゃん

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雪だるまの雪子ちゃん

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784036430604
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

あいらしく、りりしい野生の雪だるまの女の子雪子ちゃんの毎日には生きることのよろこびがあふれています。著者が長年あたためてきた初めての長編童話にオールカラーの銅版画を添えた宝物のような1冊。

著者等紹介

江國香織[エクニカオリ]
1964年東京生まれ。作家。小説を中心に、詩、童話、翻訳、エッセイなど、瑞々しく、しなやかな強度をもつ文章による作品を幅広い分野で発表している。2003年『号泣する準備はできていた』により直木賞を受賞。ほかに『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(山本周五郎賞)、『こうばしい日々』(坪田譲治文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(路傍の石文学賞)などの作品がある

山本容子[ヤマモトヨウコ]
1952年埼玉県に生まれ、大阪で育つ。銅版画家。洒脱で洗練された独自の世界は、展覧会での作品発表にとどまらず、書籍の装幀・挿画をはじめ、アクセサリーや食器のデザインにいたるまで、生活の中のアートとして様々な表現を手がけている。おもな著作に『Lの贈り物』(講談社出版文化賞ブックデザイン賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

133
空から降ってきた野性の雪だるま、雪子ちゃんが主人公の童話。天真爛漫な雪子ちゃんの行動がこの物語の一番の魅力だと思う。友達の百合子さんの家にさりげなく住みついたり、村の学校にひょっこり出かけて、小学生と友達になったり。江國さんの文章は丁寧で温かみがあり、現代の物語というより、50年ぐらいに前に書かれた古典のような味わいがあった。山本さんによる装丁と挿画も素晴らしく、雪子ちゃんの絵は茶目っ気たっぷりで楽しかった。2015/01/28

つくよみ

87
図書館本:ある冬の日に、吹雪に紛れて舞い降りてきた、雪だるまの雪子ちゃん。雪だるまだけれども、誰かに作られたのではなく「野生」。勿論?生きている。そんな謎に包まれた存在の雪子ちゃんを描いた作品。とは言え、彼女の日常は、ちょっと変わった人間の女の子と、あまり変わらないかも?初めて出会った人間、百合子さん達との日常風景。小学校で出来た、新しい友達達との交流。マイペースで、毅然として、誇り高い野生の雪だるまとして生きる彼女の毎日。大きな事件は無いけれど、なんとなくお話に惹き込まれてしまう魅力をもった作品だった。2013/12/17

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

73
雪だるまって雪が降った後に子どもが作るものと思っている人も多くなってきました。あれはあまりに野生の雪だるまが可愛いから真似て作るようになったのでしょう。雪だるまがピンクの長靴を履いて校庭を歩いていたら楽しくありませんか。そんな普通の野生の雪だるまの日々です。お風呂は冷たい水に氷を浮かべて入ります。夏はまるまる寝て暮らします。たまに学校に行くと子どもたちは大喜び。とても心がほんわかするお話しでした。2022/07/29

ねむねむあくび♪

73
図書館の本。読み終るのが惜しくて、ゆっくりゆっくりと読んだ。野生の雪だるまの雪子ちゃんの、よーく観察するまなざしが心地好い~(*^。^*)ここのところ、私自身の心の疲れのせいか?はたまた、春を求める温もりを求める心理のせいか?一歩引いて観察する賢さ、を描いた本がツボです♪(*・∀・*)ノ 雪子ちゃんも賢いね~(*^。^*)癒されました♪2017/03/24

きりこ

73
野生の雪だるまが空から降ってくるというファンタジックな物語。江國さんの想像力、感性に圧倒されます。山本容子さんの銅版画がストーリーと調和してとても素敵です。雪子ちゃんは何と好奇心旺盛で生命力のある雪だるまなのでしょう。自分に誇りをもって凛々しく生きる雪子ちゃんは「すきまのおともだちたち」の女の子と似たキャラクターだなと思いました。雪子ちゃんには記憶の中にしか家族がいなくて、夏という季節を知らないことに切ない想いがしました。そんな雪子ちゃんがお友だちの贈り物を見つけるシーンはフワッと心が温まりました。 2014/01/25

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