内容説明
亜熱帯地域である、鹿児島の南端から、沖縄にかけての南西諸島には、一年じゅう葉が落ちない、緑ゆたかな照葉樹の森があります。世界の亜熱帯地域のほとんどが、砂漠やサバンナなどの乾燥した土地というなかで、このように水と緑が豊富な森があることは、とても貴重なことなのです。この地域には、イリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナ、ノグチゲラなど、世界でもここにしかいない生きものがくらしています。なぜこの森は、こうした生きものをはぐくむことができたのでしょう。100万年前からの自然環境をたもっているこの亜熱帯の森を、地形や気候、風土をとおして、じっくりとみてきます。小学校中学年から。
目次
1 西表島
2 カンムリワシ
3 西表島の生きものたち
4 沖縄本島・やんばるの森
5 照葉樹の森
著者等紹介
宮崎学[ミヤザキマナブ]
1949年、長野県に生まれる。精密機械会社勤務を経て、1972年、独学でプロ写真家として独立。『けもの道』『鷲と鷹』で動物写真の世界に新風を巻き起こす。現在、「自然と人間」をテーマに社会的視点に立った「自然界の報道写真家」として日本全国を舞台に活躍中。1978年『ふくろう』で第1回絵本にっぽん大賞。1982年『鷲と鷹』で日本写真協会新人賞。1990年『フクロウ』で第9回土門拳賞。1995年『死』で日本写真協会年度賞、『アニマル黙示録』で講談社出版文化賞。2002年「アニマルアイズ(全5巻)」シリーズで学校図書館出版賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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