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内容説明
吸血鬼のでる村、ハメルンの笛ふき男、死に神の花よめ、水の精ローレライほか、ぞっとする話、悪魔や妖精のでる身の毛のよだつ話など―怪奇と幻想あふれる、世界の民話と伝説。小学校中学年から。
目次
吸血鬼の出る村
亡霊の集会
さまようオランダ人
追いかける焼きぐし
エミリーの赤い手ぶくろ
ハメルンの笛ふき男
墓場からきた母親
岩がひとりで動くとき
人魚のしかえし
死に神の花よめ
人食い男
馬にされた主人
地獄からかえったペーテル
水の精のローレライ
へびになった王子
村をおそう怪物
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナーキー靴下
63
偕成社の民話と伝説シリーズを読メで見かけ、無性に懐かしく、図書館で数冊借りてきた。こちらは2006年に改訂された版だが、70年代に出版された旧版があるものはそちらを読んだ。で、まずは旧版で最も表紙が怖かった『世界のこわい話』。全19編(改訂版は全16編)、今読むとびっくりするほど短いが、どれも傑作。「ハメルンの笛ふき男」など、怖くない童話のような話も多い。しかし「エミリーの赤い手袋」は怖い! 都市伝説「メリーさんの電話」の元ネタだろうか。「吸血鬼の出る村」「さまようオランダ人」も強く印象に残っていた。2023/10/01
あたびー
36
ハーメルンの笛吹きやローレライなど有名な話もありますが、今まで知らなかった興味深い話も載っていました。なかでも面白かったのは焼ぐしが追いかけてくる話w2023/10/26
ワッピー
31
All Hallow's EveHorror読書会'23参参加本。読み友さんが紹介で、小学生だった頃、本屋に平積みになったこのシリーズのこわい話は表紙のインパクトもあって当時手が出ず、ちゃんと読んだのは今回が初めて。世界中の有名な伝説が紹介されていますが、主人を守る雄鶏の話「まぼろしのひつぎ」、動物の会話を盗み聴く「岩がひとりで動くとき」、無慈悲な地主の運命「馬にされた主人」、長虫の脅威「村をおそう怪物」は類話を読んだことがなく楽しめました。本書ではじわじわ迫ってくる「エミリーの赤い手袋」が最恐でした。2023/10/09
みーなんきー
26
世界各地のおどろおどろしい話を集めたもの。その多くは言い伝えほどに古く、魔物や悪魔が人間を不幸にしようと企むもの。魚のたくさん採れる漁村で女の人魚が捕獲され、生意気な人間達に捕まり死んでしまう話は、イラストの絵もあり悲しい。2017/02/21
すけきよ
7
マイナーだから知る人は少ないかもしれないけど、それを見た幼心にすべからく癒えない傷を残した『まんが世界昔ばなし』の「エミリーの赤い手袋」。あまりの後味の悪さに、創作なのかと調べたら、イギリス民話で、これに収録されているとのことなので着手。やはり、後味の悪さは、他の作品から激しく浮いてる。パターンとしては「ハーメルンの笛吹き男」と似てるけど、エミリーはそこまで悪いことをしたようには見えないから因果応報感はなく、かなり嫌な気分に。基本、同じだったけど、ラストのアレンジはアニメのほうが、より後味が悪くて巧み。2012/12/16