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東京湾岸畸人伝

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023314672
  • NDC分類 281.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

【文学/日本文学評論随筆その他】馬堀海岸の能面師。久里浜のアルコール依存症病棟にいる男。義理と人情と最後の沖仲仕。木更津、證誠寺の「悪人」。築地のヒール。東京湾、最後の漁師。昨年の新潮ドキュメント賞候補の山田清機が、湾岸に生きる男の生き様を描ききる。

目次

第1話 築地のヒール
第2話 横浜、最後の沖仲仕
第3話 馬堀海岸の能面師
第4話 木更津の「悪人」
第5話 久里浜病院のとっぽいひと
第6話 羽田、夢見る老漁師
取材後記 S君のこと

著者等紹介

山田清機[ヤマダセイキ]
1963年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、鉄鋼メーカー、出版社勤務を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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30
話題作「東京タクシードライバー」に続く山田清機作品を読みました。年末年始にゆっくり時間をかけて楽しんで読みました。満足で、お勧めです。多くの人に読んでもらいたいと思います。本作では前作以上に、丁寧に工夫して書いてあるなと思いながら読み進めました。どんな場所のどんな光景であるのかが、その丁寧さのおかげで、まるでそこにいるかのように伝わりました。この本の成り立ちには執筆するという活動の前に、歩き回って取材を重ねてという丹念な積み重ねがあったことも分かる内容になっている点も興味深かったです。2016/01/06

Tui

18
著者が「怖いもの見たさ」に濃ゆい人を訪ね歩く東京湾岸街々ルポルタージュ。築地市場のマグロ仲卸や、横浜の沖仲仕、馬堀(まぼり、と読みます)に工房を構える能面師。一筋縄ではいかない人物像を、君津の製鉄所に勤めたこともある紆余曲折な経歴の著者が語っています。興味深かったのは、‘ペリーが上陸したのは久里浜海岸だけどペリー来航地の呼称を浦賀から奪還しようといった情熱が久里浜からほとんど感じられない’と述べられていたところ。そいえば確かに。当時は浦賀のほうが奉行所もあり栄えてたしなー、と疑問に思ったことさえなかった。2016/06/09

Porco

17
タイトルの通り、東京湾の周りで生きる人の生活や人生を取材したルポ。築地の仲卸や横浜の沖仲士のように、いかにも海と関係がある人もいれば、能面師や寺の住職もいる。人の人生はほんとうに興味深い。2016/01/14

Ken Zucca

16
東京タクシードライバーに続き、同著者二作目を読了。前作もそうだったが、著者の洞察力と描写力に好奇心を掻き立てられる。何気なくすれ違ったかもしれない人や、人生で絶対に接点を持つはずがない人々の人生譚が著者の目を通して描かれ、私たちはそれをさらに自分流に受け止めることで、この著作の不思議な魅力が増すのだろう。素晴らしい本だった。2016/01/07

anken99

9
東京という大都市ではあるが、そこに海が隣接していることを忘れてはならない。大昔から、海、港とともに生活してきた人たちがいる。本書は、そんな東京湾湾岸で生きるさまざまな人たちを取材したもの。当たりはずれはあるものの、自分にとって大変興味のあるジャンル、そして「知りたかった人」について触れられていることもあり、全体としては大変面白く読めた。やはり一番は、先般IR問題に毒づいた横浜のドン、藤木氏とその一族、そして横浜の港湾労働者について取材した章だ。知っておく、知りたかったという観点で、大変よかった。2019/10/17

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