今治タオル 奇跡の復活―起死回生のブランド戦略

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今治タオル 奇跡の復活―起死回生のブランド戦略

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023313392
  • NDC分類 586.27
  • Cコード C0034

出版社内容情報

【社会科学/経営】外から価値を加えることがブランディングではない! 今治タオルの潜在力を見事に引き出したブランド戦略の秘密を解説。安い海外製品におされっぱなしの状況を打破し、品質のよさを売り上げにつなげるために何をすればいいかがわかる。

内容説明

いまや全国的に知られるブランドとなり、ヨーロッパやアジアの市場へと攻勢を強める今治タオル―。そこにいたる道のりは、まさに試行錯誤の連続だった。小さな実践をひとつひとつ積み重ね、消費者からの信頼を勝ち取るまでの軌跡に、地域再生・JAPANブランド復活のヒントを探る。「いいモノをつくっているだけでは売れない」は、「いいモノをつくっているからこそ売れる」に変えられる!

目次

第1部 今治タオルのブランド戦略(「本質的価値」×「戦略的イメージコントロール」;ブランディングを可能にした産地の奮闘;ブランドは「つくる」よりも「守る」ほうが難しい)
第2部 世界一のタオル産地を目指して(存亡の危機に立たされた今治タオル;産地復活を可能にした「白いタオル」;集結し始めたタオル産地・今治の力;今治から東京・南青山、そして世界へ)

著者等紹介

佐藤可士和[サトウカシワ]
クリエイティブディレクター/アートディレクター。1965年東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。株式会社博報堂を経て、2000年にクリエイティブスタジオ「サムライ」を設立。毎日デザイン賞、東京ADCグランプリほか、数多くの賞を受賞している。慶応義塾大学特別招聘教授、多摩美術大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

95
かつて愛媛県今治市は活気に満ちた一大織物産地であったが、1980年代に安価な輸入品が激増し、今治タオルも苦境に立たされる。今治タオルの復活をかけたブランド戦略について、請負人の佐藤可士和と依頼人の四国タオル工業組合の取組みは様々な場面で応用できそうだ。◆ブランデイング=本質的価値×戦略的イメージコントロール◆まずは作っている本人も気がついていない本質的価値を徹底的に見極める→見極めた価値をどう伝えていくか→食品問題から得たヒントを本筋に考える→一企業ではなくチーム今治タオルが勝つ戦略→ネームバリュー浸透 2019/04/24

あっか

39
無地のタオルに赤と青のロゴを見るだけで今治タオルだ、品質が良さそうだなと一発で思います。そんなブランディングを作り上げるまでにこんなストーリーがあったとは!前半は佐藤可士和氏の戦略。ロゴに込められた意味、そして作る時に何を考えているか目から鱗。PR会社という物があることも初めて知りました。やっぱり餅は餅屋だなあと強く実感!後半の組合側から見た佐藤可士和氏のアドバイスや例え(炊きたてご飯にわざわざカレーをかけるのかや、優等生のままでいい等)にも舌を巻きます。佐藤可士和氏の他の本も読んで見たくなりました!2018/05/05

Willie the Wildcat

37
正にブランド戦略。無論、差別化可能な製品・サービス、そして”人”が根底。ロゴは、皆の熱い思いの結晶!制度変革など目に見える施策以上に、各種施策実現に至るまでの過程が見所。至極当然だが、視点を変える重要性と(ビジネス上の)近視眼の辛さを再認識。真剣なぶつかり合いから生まれる”何か”。この最後のエッセンスが、次ステップへの原動力となる。やはり気になるのは「今後」。如何に持続的発展を成し遂げるのかは、どの企業の命題でもある。築いた信用を糧に更なる飛躍を期待。「今治タオル」、違いを実感してみたいなぁ・・・。2015/01/15

ふ~@豆板醤

36
3。シクロ本。久々の可士和さん本。低予算という条件のもとプロジェクトを立ち上げ軌道に乗せるまでのお話。白いタオルを売り出すのに水で例えたエピソードが印象的。「寝る間も惜しんでアイデアを考えるほど没頭するためには、クライアントの意向を他人事ではなく゛自分事゛にしなければならない」「本質的価値×戦略的イメージコントロール=ブランディング」「クリエイターの仕事は、前例をそのまま当てはめるようなルーティーンになったら、絶対に上手くはいかない」「一日では築けないのに、一日で失うのがブランド力」2017/04/08

おいしゃん

25
いつの間にか全国区かつ高級ブランドとなった今治タオルだが、ここまで切羽詰まった状態からの逆転だったとは、驚き。 ほとんどがタオル組合側の記述なので、佐藤さんのプロデュースについて読みたいと肩透かしかも。2021/09/29

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