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グローブトロッター―世界漫遊家が歩いた明治ニッポン

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784023312104
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0021

出版社内容情報

【歴史/日本歴史】19世紀末、交通機関の発達とともに頻繁に世界中を旅行する人々が誕生した。彼らは「グローブトロッター(世界漫遊家)」と呼ばれ、開国後の日本各地を訪れている。彼らが遺した明治時代のさまざまな記録から、忘れられたニッポンの姿を描く。

内容説明

開国直後、神秘の国ニッポンを旅した外国人たちは何を見たのか!?19世紀末、世界中を旅する人々、「グローブトロッター(世界漫遊家)」が誕生した。世界の都市から辺境まで旅する彼らは、明治のニッポン各地も訪れている。彼らが遺した記録から、忘れられたニッポンの姿が蘇る。

目次

Prologue 80日間世界一周の時代
1 グローブトロッターがニッポンの土を踏む
2 ツアーに参加するか、紹介状を握るか
3 ボヘミアン・グローブトロッターの金満旅行
4 東海道で行く人、中山道で来る人
5 ガイドブックを片手にバックパッカーが行く
6 冒険旅行家が歩いた日本の奥地
7 世界一周スピード競争に血眼になる
8 「ハソネの法則」で見るノーベル賞作家の旅
9 夫婦で行く憧れのファー・イースト
10 明確な目的をもつ旅人たち
Epilogue グローブトロッターを超えて

著者等紹介

中野明[ナカノアキラ]
作家。同志社大学非常勤講師。1962年、滋賀県生まれ。「情報通信」「経済経営」「歴史民俗」の3分野で執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

penguin-blue

40
開国直後、真新しい旅行先として日本を旅行者として訪れた人々はどう日本を旅したか。急激に海外からの旅行者をもてなすために進んだところ(ホテルや鉄道)と、昔ながらの人足や宿場頼みだったところの混沌が興味深い。イザベラ・バードは知っていたけれど、他にもかなりマニアックな場所まで足を踏み入れた人たちもいたものの、大多数の海外の旅行者が訪れる「日本の観光地」って今とあまり変わってないのね。その反面、たかだか200年足らず前なのに、当時の日本旅行に要した費用と時間があまりに今と違うことに改めてびっくりする。2018/03/23

キムチ27

24
世界漫遊家が明治時代に日本を特化したかのように歩き倒した事情をいくつかのキーワード別に章で述べている。筆者はアカデミズムに足を置きつつ、情報通信や民俗歴史にこだわる執筆している。 写真を多用しており、それを眺めるだけでも面白かったが、世界を漫遊しているとは感じられない個人や夫婦が登場。当時日本に一カ月滞在するには1550万円要る。それほどまでに費消しての日本に有った魅力とは・・掲載されている 彼らの残した言葉や文では伝わってこなかった。途方もない金持ちの酔狂とまではいかぬが。2014/01/02

壱萬弐仟縁

19
世界漫遊家(表紙見返し)。エドワード・プライム『世界一周(Around the World)』は1872年の著作(20頁)。75日で世界一周できるという理論がある。1000ドルで(50頁)。箱根七湯は湯本・塔之沢・堂ヶ島・宮ノ下・底倉・木賀・芦之湯(62頁)。キャンベルは1874-75年にかけて、わたくしの木曽谷を訪れている(97頁)。本山→藪原が12月29日。藪原→上松が30日。大みそかには上松→野尻。元日は野尻→落合。これぐらいは覚えておこう。郷土を訪れた外国人が居たこと。その話を誰かに尋ねてみたい。2014/02/23

Christena

8
開国間もない明治の日本を旅した外国人たち。『マレーのハンドブック』(地球の歩きかた)を片手に日本を歩いたり、上げ膳据え膳の旅をしていたり、外国人たちの手記から見る明治の日本は、私たちには外国のように珍しく興味深い。面白いのは、当時からパッケージツアー派と個人旅行派がいたこと。前者はトラブルを最小限にする旅、後者は楽しみを最大限にする旅。どちらが優れているわけでもらないけれど、自分は個人旅行派なので、そういう旅をしているグローブトロッターの話をわくわくしながら読みました。2015/12/08

羊と蝸牛

5
明治時代に日本を訪れたグローブトロッター(世界あちこちを旅する人の意。世界漫遊家)たちの日記などから彼らの旅の行程、当時の日本のインフラなんかを見る。当時の白人は皆アジアを下等とみなしていたという変な固定観念をもっていたので、具体的なイメージこそ違っても、今も昔も「不思議な国ニッポン」を求めてやってくるのだなぁと驚き。最後で述べられている「旅の目的と満足度のフロンティア」について、滞在時間を考慮しなくて良いのかと疑問。本書の中には日本だけを度々訪れている人がいるが、それは「世界」漫遊家と呼べるのかな…?2013/12/02

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