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Xイベント―複雑性の罠が世界を崩壊させる

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  • サイズ B6判/ページ数 380p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784023311558
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

発生の確率は低いが大きな波及力で人類を消滅させうる事件、Xイベント。Xイベントを予測し、回避することはできるのか? 災害、金融危機、食料難などを具体的にシミュレーションし、Xイベントの正体に迫る!

内容説明

われわれの日常生活を支えるインフラは複雑化し、その結果生じる「予想外の極端な事象」、Xイベントに対して人類はこれまで以上に脆弱になっている。本書は、「確率論や統計学が使えない状況で、どのようにしてリスクを把握するか」という問いに対する答えである。Xイベントはいつ、なぜ起こり、どのような影響を及ぼすのか。Xイベントを予測し、回避することはできるのか。11の事例を通して解き明かす。

目次

序文 XイベントのXが意味するもの(「普通」に潜む複雑性の罠;大きな影響をおよぼす予想外の事象;Xイベントを構成する三つの要素;衝突するシステム;本書の構成)
第1部 普通はなぜもうさほど「普通」ではないのか(カタストロフィーの実存的脅威;ヒューマンファクター;キラー・ウイルスとグレイ・グー;白いハトと黒い白鳥;人類は消え去る運命にあるのか;複雑性の七つの顔)
第2部 具体的な事例(デジタルの闇―インターネットの長期にわたる広範囲の停止;空っぽの食卓―世界の食料供給システムの崩壊;電子機器が止まる日―大陸全土を襲う電磁パルスがあらゆる電子機器を破壊する;新世界無秩序―グローバリゼーションの崩壊;物理学がもたらす破壊―エキゾチック粒子の生成にょる地球の破壊;大規模な巻き戻し―グローバル・デフレと世界の金融市場の崩壊)
第3部 Xイベント再考(Xイベントのタイミング;変化のシグナルを見つける方法;予知のための数学的ツール;エージェントベース・シミュレーションという予知ツール;複雑性のミスマッチを解消する;Xイベントを回避するには)

著者等紹介

キャスティ,ジョン[キャスティ,ジョン][Casti,John L.]
数学博士。専門は複雑系科学。IIASA(国際応用システム分析研究所)プログラムリーダー、サンタフェ研究所主任研究員などを歴任したのち、ウィーンにX‐Centerを共同設立する

藤井清美[フジイキヨミ]
京都大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モモのすけ

3
Xイベントとは、突如として起こる、システムを崩壊させる極端な出来事、だそうだ。ブラックスワンってことかな。ナノロボットはマイケル・クライトンの小説にもあったが実際に起こりそう。EMP爆弾は隣の国から飛んできそうだな。2013/01/26

takao

1
破壊的現象が発生する2017/05/27

明るいくよくよ人

0
想定外の事象に関する興味深い書籍です。読み物としての面白さを強調するためか、全体の因果関係が、完結いないところがあるのが、ちょっと残念ですが、この書籍に記載された事例をねたとして、自分なりに、xイベントの存在と意味を考えるためには、とてもよい資料です。2013/08/14

人生ゴルディアス

0
『ブラック・スワン』という名著があるのに今更なにを論じるのか? と思って手に取ったのだけど、毛色が違って面白かった。著者は基本的に、バブルの崩壊やなんらかのシステムが引き起こす大事故や災害を、連動するシステム同士の複雑性ギャップの清算という概念でとらえている。たとえば一部の大金持ちが自由度の高い(複雑な)生活を営んで、大多数の貧民が自由の無い(単純な)生活を送っていると、不満が爆発して革命が起きる、みたいな。2013/04/04

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