内容説明
『原発ジプシー』の堀江邦夫、『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげるが、一九七九年、福島原発の“闇”を描いていた!過酷な労働、ずさんな管理…。三・一一以降のすべては、当時から始まっていたことがわかる。“幻のルポ&イラスト”が、新たに単行本として圧倒的迫力でよみがえる。
目次
第1章 パイプの森の放浪者(「原発の仕事も考えもんだ」;原発を渡り歩く“ジプシー”たち;防護とは名ばかりの防護服;汚染水が突然吹き出す;高線量エリアでの作業;故障していたアラームメーター;激しい頭痛に座り込む)
第2章 傷ついた者たちの墓標(史上最悪の事故に口を閉ざす;重装備でヘドロを掻き出す;“被ばくノルマ”の達成;管理区域内で重傷を負う;想像を絶する「事故処理」;“無災害”を讃える記念碑)
著者等紹介
堀江邦夫[ホリエクニオ]
1948年東京生まれ。記録作家。コンピュータエンジニアを経て、74年、フリーライターになる。78年9月から79年4月まで、美浜、福島第一、敦賀原発で下請け労働者として働き、その体験ルポを『原発ジプシー』として現代書館から発刊。86年ごろから沖縄に居住。90年から10年余、沖縄大学で「記録文学ゼミ」の講座をもつ。同人誌「沖縄を記録する」主幹
水木しげる[ミズキシゲル]
1922年生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、激戦地であるラバウルに出征し、爆撃を受け左腕を失う。復員後紙芝居画家となり、その後、貸本漫画家に転向。65年、「別冊少年マガジン」に発表した「テレビくん」で第6回講談社児童まんが賞を受賞。代表作に「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」などがある。2003年、故興の鳥取県境港市に「水木しげる記念館」が開館。91年紫綬褒章、03年旭日小綬章を受章。07年「のんのんばあとオレ」でフランス・アングレーム国際漫画フェスティバル最優秀コミック賞を、09年「総員玉砕せよ!」で同遺産賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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kinkin
ちゃとら
★YUKA★
更紗蝦
風に吹かれて