内容説明
新たな金融危機がすでに始まっている!ギリシャ・ショックは「始まりの始まり」に過ぎない。ソブリン債(国債)の危機を回避するため、欧州当局は禁断の国債購入に踏み切らざるをえなくなった。米国当局も国債を大量購入している。「国債バブル」が発生しているのは日本だけではないのだ。こうして膨らんだ日米欧の国債バブルがはじければ、リーマン・ショックを超える“崩壊”が待っている。気鋭のエコノミストによる警告の書。
目次
第1章 「世界国債バブル」への助走
第2章 なぜ金融機関は国債購入に走るのか
第3章 ギリシャ危機が生んだ「財政健全化路線」
第4章 積み上がった「負の遺産」
第5章 世界がデフレに覆われていく
第6章 「八方ふさがり」の中央銀行
第7章 「財政破綻」の条件とは?
第8章 国債バブル崩壊のシナリオ
第9章 バブル崩壊は回避できるか
著者等紹介
白川浩道[シラカワヒロミチ]
クレディ・スイス証券マネージング・ディレクター、経済調査部長兼チーフ・エコノミスト。1961年東京都生まれ。1983年慶應義塾大学経済学部卒業、日本銀行入行。調査統計局、金融研究所を経て米国ワシントン大学大学院留学。帰国後、外国局を経て、1991年にOECD(経済協力開発機構、パリ)経済総局に出向。G7(主要7カ国)諸国の金融システム、金融政策の分析、北欧金融危機を担当。1994年に日銀に戻り、調査統計局グループ長、国際局調査役(為替平衡操作、G7など国際会議における総裁・副総裁補佐)、金融市場局調査役(金融政策決定会合担当)を歴任、1999年に日銀を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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