デフレ不況―日本銀行の大罪

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784023308138
  • NDC分類 338.3
  • Cコード C0033

出版社内容情報

 日本では10年以上にわたって事実上のデフレ(物価下落)が続いている。デフレ対策の責任を担っている日本銀行が誤った金融政策を行っていたからである。結果として、デフレは失業率を高め、円高を招いて輸出産業を苦しめ、日本経済全体を疲弊させてしまった。どうすれば日本経済を「10年デフレ」から脱出させることができるのか。「リフレ派」経済学の代表的な論客が具体的処方箋を提示する!

内容説明

日本銀行の誤った金融政策によって、日本では10年以上にわたって事実上のデフレ(物価下落)が続いている。デフレ脱出のための処方箋を「リフレ派」経済学の代表的な論客が提示する。

目次

第1章 責任逃れの「日銀理論」
第2章 世界が酷評する日銀の金融政策
第3章 昭和恐慌の教訓
第4章 日本銀行、失敗の戦後史
第5章 「構造改革主義」の誤解
第6章 中央銀行の金融政策
第7章 リフレ政策―デフレ不況の処方箋

著者等紹介

田中秀臣[タナカヒデトミ]
1961年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科単位取得退学。現在、上武大学ビジネス情報学部教授、社会資本整備審議会委員。専門は経済思想史・日本経済論。「リフレ派」経済学の代表的な論客として、各メディアで積極的な発言を続けている。『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、2004年)で第47回日経・経済図書文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nizimeta

3
日銀の組織風土的な問題(マスコミ、学界との健全とはいえない関係など)がデフレから脱却できない金融政策の歪みとも関連している点や、その元凶ともいえる日銀理論が戦後どのように形成されてきたか、ということを知ることができて勉強になった。また、このような問題を解決する上でインフレ目標の導入が必要であることを再認識した2010/05/23

夕刻

1
リフレ派の論者の本としてはわかりやすいし、論点が整理されていると思う。全体としては無難という印象を受けた。2011/09/12

nobu_hitomi

1
日本経済や経済政策について俯瞰的な視点が得られる良書。一般によく知られていない日銀について歴史的にフォローされており、勉強になる。2010/05/04

ハンギ

0
日本銀行はデフレを好む傾向があって、それについて批判した本。日銀の人の本も読んだことがあるけど、「アカデミズムは何も言っていない」という見識が日銀の中には多少あるらしいが、そんなことなく、多くの人が日本銀行について批判をしているらしい。それにも耳を貸さない日本銀行はコミュニケーション的に問題である、という指摘はその通りだと思う。日銀法改正もやむなしかもしれないが、それはむしろ昔に逆戻りしてしまうので、もしかしたら日銀を介さない、市場へのオペレーションも検討した方がいいのかもしれない。2012/12/06

しまちゃん

0
日銀の金融政策に対して世界が酷評していても、日銀はそれを意に介さないということが強調されています。 デフレを脱出しないと日本経済は長期停滞を続けることになることに危機感を抱いていることが伝わってきます。 日銀の歴史についても金融政策の失敗の連続であると痛烈に日銀を批判しています。 最終章ではデフレ不況の処方箋も示されています。 何とか日銀及び政府がデフレ脱出に向けて協力して日本経済の長期停滞を解決して欲しいものです。2011/06/03

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