襲撃―中田カウスの1000日戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784023304482
  • NDC分類 779.14
  • Cコード C0095

内容説明

「怪芸人」と呼ばれた中田カウスは一体、誰から、なぜ襲撃されなければならなかったのか?創業から90年余で、800人のタレントを抱え、年商490億円を誇るに至った「お笑い帝国」が抱える宿痾とは…勃発から1000日。怪しげな人々が跳梁跋扈し、マスコミや警察をも巻き込んだ、吉本興業創業家VS.現経営陣の“お家騒動”の真相を、「中田カウス襲撃事件」を端緒に抉り出す、渾身のノンフィクション。

目次

お家騒動の原点
株式会社「林興業」
繰り返される歴史
お家騒動の深層
林マサからの告発
荒れる株主総会
疑惑の捜査
取調室の攻防
隠蔽された暴行
闖入者現る
離島の少年
サロンバー時代屋

著者等紹介

西岡研介[ニシオカケンスケ]
1967年、大阪市生まれ。90年、同志社大学法学部を卒業。91年に神戸新聞社に入社し、社会部記者として、阪神淡路大震災や神戸連続児童殺傷事件などを取材。98年から01年まで「噂の真相」(現在は休刊)編集部に在籍。その後、「週刊文春」記者、「週刊現代」記者を経て現在はフリーランス。「週刊現代」に連載した「テロリストに乗っとられたJR東日本の真実」で07年、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

20
いや面白かった。吉本興業の内紛騒動を取材した内容なのだけど、中田カウスの取材協力のもとに語られるその生々しさが迫力ある。もちろん、一方的な内容ではあるのだけど、そのことについても誤魔化さず取材の過程を丁寧に描いてあるので、そういうものだと思って読みました。ヤクザと芸能に関するスキャンダラスな内容と、その世界で生きてきた芸人の姿勢がかいま見える面白さです。2020/06/20

0607xxx

12
吉本興業のお家騒動から始まった中田カウスの襲撃事件の裏側が主に書かれているが、吉本興業の生い立ちから現在までも知る事が出来、とても楽しめた。カウス側の立場で書かれており、すべてを鵜呑みにできないが吉本興業恐るべし!そして、怪芸人と評された中田カウスの凄みがよーく分かった。「わろてんか」ならぬ「わらえんわ」な一冊。2017/10/09

bapaksejahtera

8
本書は2007年4月の週刊新潮「怪芸人カウス」記事への反論記事取纏めかと思ったが違う。この記事合戦後カウスが大阪府警から長期間の任意聴取と署内暴行を受け、更に正体不明の男たちのテロを被った後に出た週刊朝日記事の纏め原稿である。巻末のカウスの生立ちから見ると本事件の遠因には良くも悪しくも本人の侠気がある。事件には7割方カウスに分があると思うが、近年の闇営業騒動からは吉本のみならず芸人側にもこの種騒動の下地が尚あると感ぜざるを得ない。そうでなくては会社が親なら芸人は子供という馬鹿げた科白が出てくるわけがない。2021/02/10

midnightbluesky

5
カウスが真実を語っているのにも関わらず、この得体の知れない背景の不気味さ、奇怪さというのは“グリ森事件”と共通する。やはり関西特有の気質と特性のせいなのか?現代版リアル“藪の中”。役者は揃った。そして事件は動き出す。トラブルシューター、事件屋、暴力装置、怪文書、権力闘争、嗤う警官、自主規制・・・高村薫氏に解説頼もう、と言いたい。2010/04/11

eleking

3
やはり「怪芸人」という呼称は返す返すも秀逸だなあ。同じくその呼称に惹かれた著者が今回の騒動を描ききったルポ。名著『吉本興業の正体』とお家騒動の部分は内容が被る部分も多いのだが、各週刊誌で報じられてきたその後の展開がよくまとめられている。とはいえ、新事実はあるのかなあ。あ、カウスが取調中に暴行を受けた、ということかな。これまた強烈だが。2010/03/24

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