朝日新書<br> 「六本木」には木が6本あったのか?―素朴な疑問でたどる東京地名ミステリー

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朝日新書
「六本木」には木が6本あったのか?―素朴な疑問でたどる東京地名ミステリー

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022737625
  • NDC分類 291.36
  • Cコード C0295

出版社内容情報

六本木という名前の由来は、青木氏、一柳氏、上杉氏、片桐氏、朽木氏、高木氏の各大名屋敷が存在したことに由来する説と、6本の松の木があったことに由来する説がある。地名研究者の立場からすると、有力なのは圧倒的に後者。実は、今でも六本木には1本だけ、松が残っているという。

内容説明

何気ない疑問にこそ、真実がある。ミステリー感覚で楽しい地名散歩。「六本木の木ってあるの?」「池袋の袋って?」こんな単純な疑問こそが、その土地のナゾを解き明かすヒントになる。江戸・明治の歴史や、古来ある地名伝説をたどり、徹底的に調査。地名の“現場”を訪ねてわかった新事実とは!写真や地図も豊富で街歩きにも最適な一冊。

目次

第1章 有名な「あの街」の地名ミステリー(「六本木」には木が六本あったのか?;「新宿」の「新しい宿場」はどこにあったのか? ほか)
第2章 江戸の歴史と地名ミステリー(「御茶ノ水」という町名がないのになぜ「御茶ノ水」?;日本に虎は生息していないのに、なぜ「虎ノ門」? ほか)
第3章 明治以降の地名ミステリー(「秋葉原」はなぜ「アキバハラ」でなく「アキハバラ」と読むのか?;「お台場」の台は、何を乗せた台なのか? ほか)
第4章 とっておきの地名ミステリー(「代々木」の「代々伝えられる木」はどこにあるのか?;なぜ新宿に「箱根山」があるのか? ほか)

著者等紹介

谷川彰英[タニカワアキヒデ]
1945年長野県生まれ。筑波大学名誉教授、日本地名研究所前所長。東京教育大学教育学部卒業。同大学院博士課程修了。筑波大学教授、理事・副学長を経てノンフィクション作家に転身。文献を丹念にひもとき、実際に現地を取材する手法に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

PAO

13
中井英夫さんの『虚無への供物』にも登場する江戸五色不動が実は江戸時代には目黒・目白・目赤の三色しか無かったと知ってショックでした。しかも最初は目黒不動だけがあり、そこから派生して他が当てはめられたとは…〇〇〇七福神と同じじゃないか~!また八重洲のネタは丸の内側にあったことも驚きでしたが、確かに「丸の内八重洲ビル」は丸の内にありました…。「渋谷」「新宿」「池袋」の由来も面白かったです。「東京」=「とうけい」は島田荘司さんの『火刑都市』にも登場しますね。いろいろ勉強になり東京を歩くのがまた楽しみになりました。2018/05/27

田中峰和

8
東京の歴史は浅く、家康が秀吉に領地替えさせられる前は辺境の地だった。急増する住民の飲料水のため、井の頭池や玉川上水から水を引く大工事をしたのは有名だが、水源から江戸城の中間地点「新宿」には水に関わる歴史がある。多摩川から40キロも暗渠で繋いだ上水の終着点として栄えた内藤新宿の宿場町。内藤の由来は家康の小姓として信任を得た内藤清成からきているらしいが、コレラの発生で1万人弱が死んで、近代的な上水道に改善が進んだ歴史など、そちらのほうが興味深い。一口を「いもあらい」と読むのは京都の久御山町にルーツがある。2019/07/12

犬養三千代

5
現場主義で地名の謎に挑んだ一冊。 昔の地名が消えてしまったのが結構惜しい。高田馬場のが特に面白かった。2019/07/31

みいやん

4
地名ミステリーって要は歴史と日本語特有の変化を調べれば何とかなりそう?ウォーキングが好きな方にはおもしろいだろうな。身近な地名だったのはよかった。2018/05/31

たか

3
取り上げられているテーマは秋葉原、吉祥寺、御茶ノ水、溜池山王、池袋など2018/09/29

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